彼から朝方まで仕事だと聞いていたので、買い物の帰りに交番に寄ってみました 『大輝』 「…はーい、あ、名前?」 『警察の制服似合うね』 「…だろ」 『うん!かっこいい!』 「つかこんな時間にどうした?」 『買い物してて、ついでに大輝に会いに行こうと思って!』 「…んなの、家に帰ればいつでも会えるだろ」 うわうわうわ〜! 着てる服がいつもと違うとなんか新鮮だ!いつもかっこいい大輝が更にかっこよく見える…! 『さぁて、大輝補充したし、帰りますか!』 「待て名前」 『ん?なに?』 「…危ねえから家まで送ってく」 『え!?仕事中でしょ!?』 「平気だよ」 そう言った大輝は近くにいたお巡りさんに一声かけ、私から荷物を取り上げ、更には空いた手で私と手を繋いできた。 なにこれ、とても恥ずかしい いつもしてる事だけど!大輝が警察の制服着てるから、なんか、うーん…恥ずかしい…!! 『だ、大輝。荷物ありがと』 「…別に、どーって事ねぇよ」 『…もう心臓がヤバイ!』 「ど、どうした!?」 『だめ…大輝かっこよすぎ…。恥ずかしい、心臓が破裂するくらいドキドキしてる』 「…っ」 家に着くまで無言だった大輝。こっちに顔を向けてくれなかったけど、耳が赤くなってて照れてるんだなって思った。 『着いたー!大輝、仕事中なのにありがと!』 「おう、じゃあ戻るわ」 『仕事頑張ってね』 「ありがとな、それと俺が出て行ったら戸締りちゃんとしろよ?」 『うん!』 「それと、もう一つ」 『ん?』 大輝が一気に距離を詰めて体がふわりと包まれた。 抱きしめられてるんだ!な、なぜ? すると、ちょっと色気づいた大輝が耳元で「キスしていいか?」なんて聞くから、はいとしか言えなかった。 「ん…」 『…だ、いき…』 「…うっし、戻るか」 『き、気をつけてね!』 「おう、じゃあまた明日な」 大輝かっこよすぎるよ… 20150401 [prev] | [next] |