「あれ程ダメと言っただろう?」 赤司くんはバスケのマネージャーかつ、恋人に説教をする。 彼女、名前さんの周りにはお菓子の食べカスがたくさん落ちていた 『なんかね、食べたくなっちゃったの』 「僕は食い意地のはった奴は嫌いだ」 『え、征十郎くん、私のこと嫌いになったの…?』 「……いや、」 『よかった〜』 説教をするのはいいけど、赤司くんは名前さんに弱すぎる。先ほどのように目尻に涙を浮かべて悲しい顔を向けられれば赤司くんは心を痛めるのだ。 あ、僕は黒子です 「だ、だからと言って食べカスを落とすのはどうかと思うが」 『うん、ごめんね?ちゃんと後で掃除するつもりだったんだけど…』 「…いい、僕がやる」 『え、なんで?怒ったの?やだ!怒らないで征十郎くん!!』 「お、怒ってはいない」 『じゃあ掃除は私がやるから、征十郎くんは何もしなくて大丈夫だよ』 「わかった」 なんであの人は名前さんの前だと弱くなってしまうのだろう。不思議です。 でも女性に振り回される赤司くんもなかなか悪くないですね 『…征十郎くん』 「なんだ?」 『心配してくれてありがとね、やっぱり征十郎くん好きだよ』 「なっ!?」 あぁ、彼の顔が赤くなってしまいましたね。赤司くんらしくないです。 というか、ここ体育館で部活中なんですけど 「ぼ、僕は愛しているがな」 『本当?嬉しい!私も愛しているよ!』 「…名前、抱きしめてもいいか?」 『うん!』 いや、ここ体育館です 20140920 [prev] | [next] |