今日は、待ちに待ったテツくんとのデートっ!!待ち合わせは噴水がある公園の入り口付近。 楽しみすぎて約束の10分前に着いてしまった…。まだテツくんは来てないみたい 『ふんふ〜ん』 「名前さん、おはようございます」 『!?』 テツくんが来るまで待とうと立っていると、いつの間にか私の隣にテツくんの姿があった。 『い、いつから!?』 「名前さんより5分前にはいました」 『そうなんだ…』 テツくん、声かけてくれればいいのに…。 言わなくてもわかる人いるかもしれないが、彼は影が薄い、というか存在感がない?…だから学校ではなかなか会えない。 見つけたいと思って、目に良いブルーベリーを食べても全然効果なし 「では、行きますか」 『うん!』 はぁ、やっぱりテツくんカッコいいなぁ…。水色のサラサラな髪、吸い込まれそうなその瞳、バスケのパスがとても上手い最高な彼氏です!←これ自慢! 「……」 『……』 なんか、人混みがすごくなってきた…。 でも手は繋ぎたくても私からじゃ恥ずかしくて繋げない…。 でもでも繋いでないと私、はぐれちゃいそうで…。もしはぐれたとして、学校で見つけられないのに街中で見つけられるかな…? 無理だ 「あれ?黒子っち?」 「黄瀬くん…。この人混みから僕を見つけるなんて凄いですね」 「黒子っちパワーっスかね!?」 「気持ち悪いです」 「酷いっス…!」 なんでテツくんはこんなにカッコいいのに影が薄いんだろう…。 なんで私は見つけられないんだろう…。あ、もしかしてテツくんへの愛が足りない?つか、この人混みではぐれたらマジ洒落にならない…。たまには私から… 『テ、テツくん!あのね、手を………』 …あっれ? 隣にいたはずのテツくんがいないんですけどー… あ、あれれ…? 『うそぉおおおおおお!!』 ‐2時間後‐ 『うぅ、いない…』 あれから2時間テツくんを捜してるけど、やっぱり全然見つかる気配がありません…。 携帯は運悪く家に置いてきちゃったし、テツくんどこに行っちゃったんだろう… 『うーん…』 「あ、名前?」 『…青峰くん?』 私が公園のベンチに座っていたら、青峰くん?とバッタリ会った。 この人、ガングロだから青峰くんであってるよね? 「久々だな、中学以来か」 『うん、青峰くん変わったね』 「そうか?」 主に眉間辺りが… 『あ、そう言えばテツくん見てない!?』 「テツ?…見てねぇけど」 『そっか…』 青峰くんは私の隣にストンと座った。 懐かしいなー、中学の頃はよく青峰くんとバスケで遊んだからねー。 テツくんと出会えたのは青峰くんのおかげだしねー! 「…名前はテツの彼女か?」 『え?うん、そーだけど』 「…ふーん」 『何?テツくんと何か……っ!?』 突然青峰くんに後頭部を掴まれ、彼の胸に引き寄せらた。胸板に私の顔が埋まる。突然の出来事から我に返った私は彼の太股を叩いた 『あ、ああああおみね、くんっ!?』 「…黙っとけ」 『マ、マズい!私にはテツくんがいるのに…!』 「黙れって…」 「青峰くん、名前から離れて下さい」 「『!?』」 私の腹と青峰くんの腹の間から手が出てきて、私達は引き離された。 手が出てきた場所に振り向くと、ずっと捜していたテツくんが立っていた 『テ、テツくん…!』 「…チッ、」 「青峰くん、これからは名前に触らないで下さい。今度こんな事したらさすがに怒りますよ」 「わーったわーった。…んじゃ、あばよ」 青峰くんは怒っているテツくんに適当に返事をし、その場から去っていった。 この空気で私とテツくんの2人って…なんか気まずい!! 「はぁ…」 『テ、テツくん…、どこ行ってたの…?』 「あ、すみません、黄瀬くんと会って足を止めていたら名前さんは僕に気づかず歩いていったみたいです」 『え?そうなの…?』 何という事だ…。 結局は全部私のせいじゃないか!! ダメだ…、私テツくんの事見つけられないのに、気づけないのに彼女でいいのかな…? 『…ねぇ、テツくん』 「やっぱ呼び捨てにしますね。青峰くんは名前≠チて呼んでるのに、彼氏の僕が名前さん≠セったらおかしいですから」 『う、うん。それで、話が…』 テツくんはそう言うと、私の話を無視して優しく抱き締めてきた。私も彼の背中に腕を回し、抱き締め返す 「後、手も繋ぎましょう。はぐれたら嫌ですから」 『うん。でも…』 「名前のせいじゃありませんから、気にしないで下さい。貴方が僕を見つけられなくても全然平気ですよ」 『…ありがとうテツくん!』 影が薄い (テツくん温かいね! (そうですか?名前の方が温かいです 20130714 初、黒子のバスケです! どうですか?大丈夫ですか!? なかなか口調とかわからないですね…(・・;) 名前様 読んでくださってありがとうございます!! [prev] | [next] |