「今日はこのくらいで、解散っ!!」 「「「「「おつかれしたっ!!!」」」」」 「片付けは、みんなでよろしくね〜」 あ、やっとバスケ部が終わったみたい。 ずっと、ずっとこの時を待ってました…!勇気を出すのよ自分っ!! 『あ、あの…リコ先輩!』 「ん?…あ、名前ちゃんじゃない!まさかずっと待ってたの!?寒かったでしょ?勝手に入っていいよって言ったのにー」 『私なんかがいいんですか?』 「もちろん名前ちゃんならいいわよー」 リコ先輩は優しくて大好きな先輩。 前に私が体育館を覗いていたら「入って大丈夫よ」と声をかけてくれて、そこから仲良くしてもらってます …って違うよ! 私は、告白をしたくて来たのです!! 『リコ先輩!…あ、あの、少しの間だけ、か、貸してほしいんです…』 「ん?何を?」 『〜っ、…木吉先輩を…』 うわうわ… 絶対顔真っ赤になってる気がする…! すごく緊張するよ〜…!! 「…えっ!?」 「「「「「…えっ!?」」」」」 「ん?俺?」 『ダ、ダメですか…?』 「…いいわよ名前ちゃん。鉄平ならいつでも貸してあげるわ!」 『あ、ありがとうございますっ!!』 「いいの。鉄平!名前ちゃんが呼んでるわよ!」 「おー、今行くぞー」 こ、これからが本番…! 木吉先輩に気持ちを伝えよう…!! *** 「…なぁ、いいのか?覗き見て」 「だって、気になるじゃない…。日向くん、見たくなかったら帰っていいんだけど…」 「…俺も気になる」 大好きな先輩が可愛いらしい笑顔で、め、目の前に立ってる…! うぅ〜…緊張する… 「俯いてどうした?具合悪いのか?」 『ち、違うんです…。あ、あの…、私の話を聞いてくれますか?』 「…あぁ、ちゃんと聞くさ。だから少し落ち着け、な?」 『…はい』 私は深呼吸して、自分が思っている事を話し始めた。 『…木吉先輩、私は、高校入学する前からずっと先輩が好きです!』 「おぉ、ありがとう」 『最初、先輩を見たのは中学の試合でした。負けそうになっても最後まで諦めない先輩を見てもっと知りたいと思ったんです』 「………」 『高校入学して、先輩を見つけた時とても嬉しかったです。私は試合をしてる時の先輩しか知らなくて、普段の先輩を見た時…、失礼ですけど可愛いなって思いました…!』 「ははっ」 『天然ボケの可愛い木吉先輩も、試合で仲間と共に戦うカッコいい木吉先輩も好きです!!…それで、よかったら…』 「………」 『つ、付き合ってくれませんか…?』 なんかペラペラ言っちゃった…!!き、気持ち悪かったかな…? あぁ、どうしても恥ずかしくて俯いてしまう。木吉先輩の顔が怖くて見れない…。 「そんな前から俺の事知ってたのか!ありがとな」 『……』 「付き合うよ」 『え?』 「「(ま・さ・かっ!)」」 「どこに付き合えばいいんだ?」 『「「………」」』 先輩大好きです (…で、ではスーパーに (おぉ、いいぞ! (天然ボケにも程がある (…ごめんなさい名前ちゃん (あ、君の名前は? (…苗字、名前です (じゃあ名前ちゃんだ! (う、嬉しいです…!! 20131031 [prev] | [next] |