‐起床5時‐




『うぅ…眠いよォ…』

「ほらっ!準備しろ!」

『なんでそんなにウキウキなの…?もう先生が服選んでよぉ』

「…可愛いのがいい」

『それじゃわかんない』


「…それ」




先生は恥ずかしそうにピンクのフリルのついたワンピースを指差した




『わかった』

「……」

『照れないでよ』

「て、照れてねぇよ」




とりあえず先生を部屋から追い出し、先生が選んでくれたワンピースを着る




『外は暖かいから丁度いいかな?』

「まーだー?」

『いいよ』

「早く行くぞー!現地集合なんだからな!」

『わかってるよー』




必要なモノを鞄にしまい、部屋を出る。
先生は私を見るとまた顔を赤らめた。




「……」

『だから照れるなって』

「照れてねぇつってんだろ!!!」

『…ツンデレなの?』

「〜っ早く靴履け!行くぞ!」

『はーい』




靴を履くと、先生が強引に手を繋いできた。その大人の大きな手はやっぱりとても温かかった




「俺から、離れたら許さねぇからな」

『離れないよ』

「そーかよ」

『先生、本当に変わったね!まさかこんなツンデレだと思ってなかったよ』

「う、うるせぇ!ツンデレとか言ったら退学させんぞ!!」

『や、やだよ!!』

「じゃーもう言うな!!」

『はーい』




そして、私達は集合場所へと向かったのだった。








***



「きゃっほー!カップルの登場アルー!!」

「遅いですぜ」

「手を繋いで登場ですか」

「…お妙さん!俺と手をブホッ!」
「死ね!」

「土方さん、確実にイラついてますよね…?」

「………」

『ホントごめんねー!お待たせ!』

「大丈夫アルよ!」

「早く行きますぜィ」




今日は、神楽ちゃん・総悟くん・妙ちゃん・近藤くん・新八くん・土方くん・私・先生…。この8人で遊園地で遊ぶんだ〜!




「名前」

『ん?なに先生』

「遊園地久しぶりすぎて緊張する…」

『嘘でしょ!?』

「なんか、すごくワクワクするな」

『そーだね!』




先生の顔はまるで、欲しいオモチャを買ってもらった子どものような笑顔が目の前にあった




『(可愛い…!!)』

「おーい、お二方…お化け屋敷入りやしょうぜ」

『総悟くん!入ろっか』

「!?」

「フフっ…せ・ん・せ。ドンマイネ」

「て、てめぇら…!!」

『?』




とりあえず、お化け屋敷に足を運ぶ神楽ちゃんと総悟くんと私と先生

けど…ずっと先生突っ立ってるんだけど…




『先生!早く!』

「――…っ!!」

「おや?ビビってるんですかィ?(ニヤニヤ」

「ビビってなんかっ…!」

「だらしねぇアルなぁ、名前に幻滅されるアルよ…?(ニヤニヤ」

「!?」

『私、先生の事なんて幻滅しないよ?』

「お前等2人…!!マジでドSだな!!」

『せ、先生?』

「行くぞ!」

「「クククッ」」




グイグイ私の手を引っ張る先生
手汗がハンパない。そんなに嫌なのか…




「……っ」

『顔色悪いよ…?無理しないで?』

「う、うるせぇ…」

『うわわわっ!』




先生が手を引っ張るのが強引すぎて、所々転けそうになる




「!?」

『あっぶなぁ…』

「…ご、ごめん!大丈夫か!?」

『大丈夫大丈夫!』

「…もう無理」







――――ギュッ



『ふぇ!?』

「無理無理無理無理ぃ!」

『お?』




部屋が暗いからよくわからないけど、先生すごい震えてる…




『先生…もしかして…』

「!?」

『お化け屋敷苦手なの?』

「……わ、悪いか」





なんだその言い方…
可愛いなぁ!おい!大人のくせに子ども並に可愛い!




「幻滅…したか…?」

『いやいや…、むしろ可愛いと思ってます』

「………」

『そうですね…。とりあえず出ましょうか』




先生の手を引いてなんとか出口まで来た




「………」

『先生?』


「…はぁ、名前に見せたくなかったんだよ、こんなダセェ姿…」

『そんなダサくないよ。私としては、先生の新しい姿が見れて楽しかったよ?』

「………」

『ほら、次観覧車に行きましょ?』

「あぁ…」









***



‐観覧車の中‐



『………』

「よーし!もう俺は元気になったぜ」

『は、はぁ…』




私達は向かい合って座っているのである。




「?、どうした?」

『い、いえ…な、なんでもないですから…』







――――ガタンッ



『「!?」』

《ただいま、2人組の男女によってシステムが故障してしまいました。ご迷惑をおかけしますが、今しばらくお待ち下さい》




観覧車内に作業員のアナウンスが入る。
こ、こんな時に限って…




「男女の2人組ってぜってー神楽と沖田くんだな、何やってんだぁ?アイツら」

『――…っ!!』

「おい、どうした?」




我慢出来なくて、頭を抱え上半身を前に倒す




『…もう、む、無理!!高い所やだぁ!!』

「大丈夫だから!」

『先生!怖い!動かないでっ!!』

「ちょっと待ってろ」

『!』




先生は私の隣に座ってきたと思ったら、次の瞬間に抱き寄せられた




『な、ななななっ!!』




高い所にいるのと、先生のいきなりの行動で軽くパニックになる




「外なんて見んな。俺だけを見てろ…」

『(チクショー、先生の鎖骨しか見えない…)』

「なんで高い所苦手なのにそれを俺に黙って観覧車なんて乗ったんだ?ん?」

『せ、先生とキスしたかった…から…』

「本当、可愛い事言ってくれるなぁ」

『そんな事……ンッ…』




否定しようと思ったのに、いきなり先生にキスされた




「まだテッペンじゃねぇけど、我慢出来ねぇから…今しちゃった」

『………』




また先生の顔がだんだんと近づいてくる。やっぱり顔が整いすぎてカッコいい…


そして、私達はもう1度キスをした
さっきよりも熱いキス…。私はもう十分に幸せすぎて、高い所にいる事なんてすっかり忘れていた




『………ンッ…』

「…とりあえず、今はこれくらいなー」

『え?』

「まぁ、家に帰ったら…、覚悟しろよぉ」

『…っ!?』




観覧車も動き、テッペンを越して下までやっとついた。その間も先生は抱き締めてくれていた








***



「今日は1日楽しかったアルなぁ」

「そうですねィ」

「あれ?お妙さんと新八くんは!?」

「門限があるからって早く帰ったぜ」

「ガーン!!」

『楽しかったねぇ!』

「ネー」

「はいはーい!もう帰るぜ?テメェらぁ!」




神楽ちゃんと総悟くんと近藤くんと土方くんと別れて、先生と2人きりになった




『疲れちゃったね』

「そうだな」

『家についたらすぐ寝ちゃいそうです』

「はぁ?寝かせねぇよコノヤロー」







――――チュッ



『!?』




今度は、一瞬触れるだけのキスをしてきた




「こーゆー事」

『うっ…』

「一生離さねぇから」

『うん…』

「あと、可愛い子どもよろしくな」

『う、うん…』





7日目
(ちょっと!?なに!?
(いや、一緒に風呂に入ろうと思って…
(い、いやだよ!!
(お願い
(恥ずかしい!!
(………
((そんなに可愛く見つめてきてもダメなんだから…!



20130206
end


はい、という事で終わりました(;^_^A

名前様最後まで読んで下さってありがとうございました!!


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