『沖田隊長ー!!』

「んぁ?」

『私、今日非番なんです!それでですね…』

「?」

『ちょっと洋服買ってきますので、私がいなくてもちゃんと仕事してくださいねっ!』




今日は朝起きた時からテンション高いです!!
なんてったって、久々の休みなので、たまには可愛い着物を買ってこようかと思います!




「そーですかィ、気をつけて行ってくだせェ」

『はーい!行ってきまーすっ!!』




スキップで玄関に向かう。
実は、1人で出かける訳ではない。
ちゃんと保護者的な付き添いがいる





『銀ちゃ〜ん』

「お、来たか。んじゃ行くかー」

『はーい』




天然パーマで死んだ魚のような目をしたダルそうな彼の名前は"坂田銀時"、歌舞伎町にある"万事屋 銀ちゃん"のオーナーである。
めんどくさいと言いながらも助けてくれるし、今だって付き添ってくれるし、なんだかんだで優しい人




「今日は久々の非番なんだろ?なのに俺なんかと一緒でいいのか〜?」

『うんっ!銀ちゃんなら1番可愛い着物を見つけられると思って!!』

「…俺の事どんな目で見てんのよ」




お金はおろしてきたし、準備満タンっ
じゃない、準備万端!!




『あれ?…今日はスクーターじゃないの?』

「うん、ぶっ壊れた」

『壊れた…?一体何したの?』

「なーんも」




珍しい…。
いつもはスクーターの後ろに乗せてくれるのになぁ。
それに、楽だったし




「まぁ、なんつーか…、話ながら歩こうぜ?」

『…うん!』




なんだ…今日はデレ日ですか???
銀ちゃんの稀なデレは超可愛いな。
あなたそんなにツンデレでしたっけ?




『あっ聞いてよ最近ね、沖田隊長がおかしいの』

「おかしいって?」

『前はすっごく優しかったのに、最近は意地悪になってきたかな…』

「ねぇ、それが本当の沖田くんじゃない?」




銀ちゃんは私の顔を見て、顔を引きつらせながらそう言った。




『…そうなんだ』

「何お前。沖田くんが気になるの??」

『んー?少し』

「……」




すると突然銀ちゃんは私の両手首を掴むと、壁に追いやった。いわゆる壁ドン的な




『ぎ、銀ちゃん?』

「なぁ」




銀ちゃんとの距離が近くてドキドキする。
今まで男の人にこんな事された事ないから反応に困るんだけど…




「お前はさ、沖田くんと俺どっちがいいの?」

『えっど、どっちって…?』

「俺か、沖田くんどっちが好…」




「うぉりゃぁぁぁぁあ!」

「ぐわっ!!」

『!?』




突然銀ちゃんが何者かに飛び蹴りをされ、横に倒れていった。
見事脇腹にヒットした銀ちゃんは、脇腹を抱え地面で激しく回っている。




「旦那ぁ、そりゃねぇぜ」

『…お、沖田隊長!?』

「お、沖田くん…、だからって…飛び蹴りはっ、やり過ぎだろぉ……!!」

「は?これぐれぇしねぇと」

『沖田隊長…!さすがにやり過ぎですよ!』

「………」

「うっぷ…!あ、ヤバい…朝食べたモンが全部出てきそう…」

「名前、今日のお出かけは無しでィ」

『ええーー!?まだお買い物に行ってないんですけどぉ!?』

「…チッ、旦那ァ。だったら」






鼻から牛乳出して謝ったら許してあげまさァ
(えぇ!今すごく痛い思いしてんのに!?
(まぁ、常識ですねィ
(どこの星の常識!?
(銀ちゃーん!



20130707

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