私は真選組の一番隊副隊長です。
両親が事故で亡くなり、親戚もいなくて、江戸をフラフラ歩いていたら局長が私を拾ってくれて真選組になった。
無理言ってお仕事をもらって…。局長や副長、沖田隊長、真選組の皆さんには大変お世話になっています。




『沖田隊長ー!!朝ですよー!』




毎朝、沖田隊長を起こすのが私の日課となっている。自分ではなかなか起きてくれませんし、局長や副長が起こしに行くと2人は確実にボロボロにされるので、私が起こす事になった…





「…なんでィ、もう朝?」

『はい!って大丈夫ですか…?あ、まさか夜遅くまで書類を…?』

「…まぁねィ。名前に迷惑かかるから」




なんと言っても、私には優しい沖田隊長。
昨日隊長は、夜遅くまで書類をまとめていたみたいで、サボったら私にも書類まとめをしてもらう、そう副長に言われたそうです




『すみません…。少し寝ますか?』

「いや、もう目覚めた」

『そうですか…』

「…それより、ご飯食べに行くぜィ」

『はい!沖田隊長早くお着替えをっ!』

「自分で出来まさァ。ちょっと部屋から出てってくだせェ」

『あ、はい!』




軽く部屋から追い出され、隊長が着替え終わるまで座って待つことにした




『………』

「終わりやした」

『いつも思うんですけど、着替えるの早いですね…』

「飯が待ってますからねィ」




だったらまず、早起きしてくださいよ…


と、言えるはずもなく、ご飯を食べる時間がなくなるので隊長の腕を引っ張って食堂へと向かった。



食堂にあるメニューを見て今日は何の定食を食べようか迷っていると、隊長が私より先に注文した




「おばちゃーん、俺とコイツA定食でー」

『!?』

「ハイヨー!」

『な、なんで勝手に決めちゃうんですか!?』

「だって、名前魚好きだろィ?A定食は魚、B定食は肉、C定食は野菜だから」




そりゃ…、肉よりも野菜よりも魚が好きですけど…
っていうかなんで私の好きな食べ物知ってるんですか




「名前ちゃーん!!」

『あ、退くん!』




おばちゃんからA定食を受け取って、沖田隊長の隣に座り、食事を始めようとしていた時…。
真選組監察の退くんが私の名前を呼んだ。
彼とは悩み事とか相談したり、色んな話をしたりして仲良くしてくれています。




「あ、沖田隊長も聞いてくださいよー」

「俺ァついでですかィ…」

『テンション高いね…』

「そーなんだよー、最近、恋をしててさー!」




顔を赤らめて、私と隊長に報告する退くん
相手は「たまさん」といって、万事屋の監察をしていた時に、たまさんを気になり始めていたらしい




『へぇー、好きな人できたんだー…』

「…モグモグ」

「名前ちゃんはいないの?好きな人」

「モグッ…」

『好きな人かー、私はいないかな』




好きな人はいないけど、真選組のみんなは家族みたいで大好き




「好きなタイプは?」

「………」

『それは、優しい人!!』

「あ、俺入る?」

「(俺ァ…、名前に優しくしてると思うんですがねィ…)」

『えぇー、退くんは無理だよー』

「なんで?」

『優しいだけじゃダメ。ちょっとSの人がいいの!振り回されたいって言うのかな?ツンデレとか好き!』

「へぇー、!?」




退くんは興味なさそうに返事をすると、何かを見てビックリしたのか、目が見開いていた





「…なぁ、名前」

『何ですか?沖田隊長』






今度からブタ野郎って呼んでいいですかィ?
(…え?
(モグモグ
(い、嫌ですよっ!何ですか"ブタ野郎"って!!
(Sが好きなんですよねィ
(今のはドS過ぎます!!
(名前ちゃん、ごめん…、沖田隊長のスイッチ押しちゃったね…



20130614

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