今日のお昼に、一ノ瀬くんから「夜部屋に来てほしい」と言われたので今来たところです 「トーキーヤー!!やめてぇ!!!キャラ変わってるからぁ!!」 なんか、部屋の中から音也くんの叫び声がします。それでも勇気を出して、ドアノブに手をかけた 『し、失礼します…』 「あ、ほら!名前ちゃん来たから!!」 「ん〜?名前さ〜ん?」 『……』 あの…、一ノ瀬くんが音也くんの胸ぐら掴んでいるのが見えるんですけど…。 あれ?幻覚ですかね? 「名前ちゃーん!助けてよー!!!」 『い、一ノ瀬くん?どうしたんですか…?』 気のせいかな?一ノ瀬くんの顔が少し赤くなってる気がする。熱とか…? 『一ノ瀬くん、顔色が…』 「名前ちゃんあまり近づかない方が!」 『え?』 音也くんが私の腕を掴もうとした時、音也くんがいる反対側から腕を強く引っ張られた。 引っ張った犯人は一ノ瀬くんで、一ノ瀬くんとの距離が一気に縮まる。いつの間にか目の前には彼の綺麗な鎖骨… 『い、一ノ瀬くん…!?』 「おい、…名前で呼べ」 『一ノ…』 「名前で呼べって言ってんだろ?」 だ、誰なんですかこの人!キャラ変わりすぎだよ! 『…トキヤ、くん?』 「ふん、最初から言えばいいんだ」 なんだろう…私の知ってるト、トキヤくんじゃないんですけど。砂月くんみたい。 あ、まさかトキヤくんも四ノ宮さんみたいに二重人格なんじゃ…! 「あの、違うよ!?トキヤ二重人格とかじゃないから!!」 『え?…じゃあ、なんでですか?』 トキヤくんに抱きつかれながら、音也くんの方を向いて問いかけた。 すると、俯いた音也くん 「……お酒を、少々…」 ※お酒は20歳になってから☆ 『お酒…、ですか』 「うん…」 なんでお酒なんか部屋にあったのかな? まずそこが不思議なんだけど… 「音也!もっとお酒よこせ!」 「ま、まって…!」 『トキヤくん!もうダメですよ!お酒は体に悪いですから!!!』 「……」 またトキヤくんに腕を引っ張られた。 さっきより更にトキヤくんとの距離が近くなる… 「じゃあ、お酒はいらないから、名前が俺を満たせてみろよ」 『お、音也くん…』 「トキヤ!マジで危ないからっ!名前ちゃんに嫌われちゃうよ!!」 音也くんが私達の間に無理矢理入ったおかげで、私はトキヤくんの腕から離れられる事が出来た。 「いーだろー、名前は俺が好き、ヒック…なんだから」 「…まさか、トキヤがこんなに酒癖悪かったとは…」 『帰る…』 「えっ!?名前ちゃん俺一人にしちゃうの!?」 『だって、今のトキヤくんは怖いもん…』 「…っ、」 『?』 私の言葉に、彼はすごく悲しそうな顔をした 「その、トキヤは悪くないんだ…。俺が勧めちゃっただけだからさっ。だから、トキヤの事は嫌わないでね?」 『…うん』 「ありがとう、おやすみ」 『おやすみ…』 音也くんとトキヤくんの部屋から自分の部屋へと戻り、ベットの上に寝転がりちょっとだけ考えていた。 今日のトキヤくんの性格を。 普段とは違くて俺様みたいだったり、敬語じゃなかったし、いつもより積極的だった 『胸がドキドキしちゃって眠れないよ…』 *** −翌日− 「本当にすみません!!」 昼休み、トキヤくんが私のクラスまで来て、真っ青な顔をしながら私の席に来て一生懸命頭を下げている。少し涙も浮かべながら 『…え?』 「音也から聞きました!昨日は本当にすみませんでしたっ…!!」 トキヤくんの尋常じゃない謝り方に、周りの人が騒ぎだす。 別に抱きつかれただけだから気にしなくてもいいのに… 『…頭上げてください』 「せ、責任は取ります!」 へ?…責任? 今、責任って言いました? 何の責任ですか? 「お酒を飲んで記憶が無かったとはいえ、女性に…、しかも名前さんにあんな事やこんな事をしてしまったなんて…!どうか、私に責任を負わせてください!!」 『えぇ!?』 な、なんでそんな大袈裟になってるのー!? あんな事やこんな事なんてしてないよ!! 『あの、トキヤくん…?』 「大丈夫です!一生責任とります!!私と結婚しましょう名前さん!!」 『ふぇ!?』 「一十木、一ノ瀬に何を言ったのだ」 「俺の胸ぐら掴んだ罰として、チュー以上の事したって嘘をいっちゃった」 「あわわわ…、今の音也くんの笑顔怖いです…」 「はぁ、今すぐ嘘だと言ってこい、名前も困っている」 「はぁい…」 お酒の力? (話を聞いてトキヤくん! (思ったのですが、いつの間に"トキヤ"と… (…昨日です。 (すみません… 20130314 [prev] | [next] |