『……』 「さぁ食べるがよい。この俺が、お前の為に作ったのだ！」 皆さんは、目の前にケーキがあったら食べますか？私はもちろん喜んで食べますけど…。 これ、ケーキっていうんですか？…砂糖の塊っていうんじゃないですか？ 『あの…カ、カミュ』 「ん？なんだ？食わんのか？」 『これ、なに？』 「ケーキだ」 やっぱりケーキなんですか。こんなおめでたい日に糖尿病になってしまいますよ。それだけは絶対に嫌だ！！ 「まさか…、名前は俺の苦労を無駄にする気か！！」 『…いや、そうじゃなくて！！』 「だったら食え」 『……』 「それに…、今日は貴様の誕生日と聞いていたから、喜んでほしかったのだ…」 なんでここでツンデレカミュちゃん出てきちゃうんだよ！！ なに頬染めてんのよ！可愛すぎるでしょーよ！！！ 『えっと…、では、いただきます…？』 「うむ」 私はなるべく砂糖を避けて食べやすいようにナイフで一口サイズに切った。 それをフォークに刺して唇の手前まで運ぶ 『……っ』 「どうした？」 『…えいっ！』 その声と同時にケーキをお口にパクりと運んだ。味の方は、砂糖を避けていたから普通に美味しかった 『…うまい』 「！？」 『美味しいよカミュ！ありがとう！』 「べ、別に…」 『カミュって料理得意なんだね！将来いい夫になれるね〜』 その性格と甘党を抜けば…ね、 「は？何を言っている。名前は俺と結婚をするのだろう？」 『え…？』 「俺が作ったケーキを食べたという事は結婚するという事だろう？」 『なにそれ！！？』 「なんだ？不満か？」 『不満…では、ない…』 「…ならよいではないか」 『う、ん…』 恥ずかしくなって俯いていると、カミュは私の耳元で囁いた 「愛しているぞ。毎年名前の誕生日にはお祝いをしてやろう」 『わ、私も、カミュの誕生日にお祝いするから…』 「あぁ」 そう微笑んだカミュはとてもカッコよかった。これってプロポーズ、だよね？ もらうあいて (カミュー！ (おい、仕事場で馴々しく呼ぶな！ (…っ、ご、ごめんなさい… (あ、いや、その…。俺も悪かった… (カミュが謝ってる…だと！？ (ミューちゃん、かーわいー！ (本当にカミュ？ 20130428 [prev] | [next] |