銀さんと金さん



「「名前、愛してる」」

『えっと…』




ヤバイヤバイ…。
坂田銀時と坂田金時に迫られてるよ…?どうしよう!!ちょっと助けて下さいっ!




「おいテメェー!俺の名前だコノヤロー!!」

「何言ってやがる。天パよりストレートの方が名前は良いって言ってるぞ」

「はぁ!?名前はストレートより天パの方がいいに決まってんだろぉが!!」

『止めてよ!もう!!』




まるで2人は水と油のよう。仲悪すぎ…

銀髪の天パで死んだ魚のような目をしていて、マダオな男だけど、どこか人を惹きつけてしまう力を持っているのが――坂田銀時

金髪のストレートパーマで坂田銀時のダメなところを克服したような男――坂田金時




「ところでさ、名前は何で銀さんの事覚えてるの?」

『え?』

「そうだぞ名前。こんな汚れた天パの事をなんで覚えてるんだ?忘れていいんだぞ」




さりげなく私の肩を抱いて自分の方へと引き寄せる金時




「ちょっ!止めてくんない?銀さんの女だから!気やすく触るなよな!!」

『わわわ…』




すると、銀さんが私の腕を掴んで引っ張ってきた。
まぁ、銀さんのおかげで助かったけど…




「おっと…、名前の答え聞いてないんだけど?」

『…なんで忘れなきゃいけないの?』

「「え?」」




2人が私の答えに唖然としている。開いた口が塞がらないってやつ?




『だってみんな銀さんの事忘れちゃったのに、私も忘れちゃったら可哀想だよ』

「名前…」

「名前は優しいな。さすが俺の女だ」

「だからお前の女じゃねぇっつってんだろーが!俺の女だよ!!」

『…もう』




いい加減にしてよね…。
なんでこうなるかな?




「名前、こんな天パはほっておいて楽しい所に行こうか…?」

『?』

「やめろっつってんだろ」




再び肩を抱いてきた金時。そのまま歩きだそうとした時だった。銀さんが金時の肩を掴んだ




「なんだよ」

「お前、聞こえてねぇのか?名前は俺の女だって言ってんの」

『銀さん…』

「お前の女は俺の女だ」

「やめろ、どこぞのガキ大将みたいに言うの」

「いつか名前には、お前の事を綺麗サッパリ忘れさせてやるよ」

「やめろ」

『銀さん!』







――――ギュッ



私は金時の腕の中からするりと抜けて、銀さんの後ろに隠れた。離れないよう着物をギュッと握った




「どっち行ってんだ名前」

「おいおい、まぁそういうなよ。名前は綺麗な金より汚ねぇ銀を選んだ」

「名前を渡せ」

「元から俺のなんでね、渡すわけにはいかねぇな」

「必ず奪うぜ!」

「やってみろや!」




2人の木刀が交わる。
これから名前をかけた戦いが始まろうとしていた―



















『ってゆう夢を見たの』

「まさかの夢オチ!!」





銀さん金さん
(銀さん超かっこ良かったな
(ま、まじでか!!
(惚れちゃった
(え?
(銀さん好きー!
(だ、抱きつくな!



20121004

今日のアニメを見て思いつきました(´∀`)
中村さんいいですねぇ(笑


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