あ、まただ 私は、毎日クラスで土方くんを観察している(別にストーカーって訳じゃありません) ただ土方くんの仕草がいちいちカッコいいから、つい見てしまう。 「総悟死ね」 「土方死ね」 土方くんは、超がつくほどかっこいい。 1日に何回か告白されている。しかし、告白した女子達はみんなフられているらしい 『きっと可愛くて、素敵な彼女がいるんだろうな…』 「苗字何か言ったか?」 『ひ、土方くん!?』 び、びっくりした…! 土方くんはいつの間にか私の目の前で、机に顎だけを乗せていた。 『(すごく可愛い…//)』 失礼だけど、不覚にも土方くんの仕草が可愛いと思ってしまった…。案外可愛いのもありかも… 「おい!ってかこれ見ろ!このマヨジュースを!」 『…やばっ!美味そう!』 「だろっ!?やっぱり分かってくれるのは苗字しかいねーよ」 そう、私はマヨネーズが大大大好きなのです。土方くんとはマヨラー友達で、親友となった 『へへ♪』 「本当にいい親友がいてよかったぜ…」 あ、また笑った! でも…、今のはいつもとちょっと違う…。いつもより優しい笑顔だ。 土方くんは最近笑うようになったと思う。最初はまるで一匹狼みたいな感じだったのに、いつの間にか周りにも友達が出来ていた。私はそんな土方くんが羨ましかった。 クラスで孤立していた私に、話をかけてくれたのは土方くんだった。マヨネーズがかかった私のお弁当を見て… 「お前もマヨネーズ好きなのか!?俺もなんだ!友達になろーぜっ!!」 『え?…うん』 あの時の土方くんすごく可愛かったなぁ、顔がキラキラしてたし♪ その時からカッコいいと思った。 「苗字?」 『あ、ごめっ…//』 「土方ぁー、苗字を困らせないでくだせェー」 『お、沖田くん?』 「なんだよ総悟、邪魔すんじゃねぇ」 私達の少し離れたところから悪戯な笑みを浮かべた沖田くんが話をかけてきた。 「土方は、本当に超がつくほどのヘタレですねィ」 「なっ…!//」 『え?土方くんはヘタレじゃないよ…?』 「苗字…」 土方くんのおかげで友達も増えた。沖田くんに近藤さん、山崎くんに神楽ちゃん、お妙ちゃんに新八くん。みんなみーんな土方くんのおかげなの 「よかったですねィ。こんないい子が土方さんの“好きなヤツ”で」 「バッ!!総悟っ!//テメェェェエ!!!!////」 みるみる顔が赤に染まっていく土方くん 「楽しんでくだせェ」 沖田くんは笑顔のままどこかに行ってしまった。私達をおいて…。 あれっ…?? ちょっと待って…、土方くんの好きな奴がいい子? 私の事言ってた? いや、んなわけないか… なに自惚れしてんだろう! 恥ずかしい/// 「…苗字あのさ、お前はいい親友だ」 『う、うん』 「けど、もう親友だけは嫌なんだ」 『えっ、私と親友は、もう嫌なの…?』 「ちげーよ!そーゆー意味じゃなくて…//」 『じゃあ、なに…?』 どうしてか土方くんの顔がタコのように赤かった。 可愛い… 「俺の彼女になってほしいんだよ…//」 はぁ、彼女ですか…。 え?彼女? 『えぇぇえ!?私でいいの!?//』 「ははっ、お前じゃなきゃダメみてぇだ//」 『!?//』 まただ… 土方くんの笑顔…。 私、土方くんの笑顔がマヨネーズと同じくらい好き、大好き(←失礼)。 だから、いつも見てしまうんだ 『土方くん!//』 「な、なんだ?//」 ――――チュッ 「―――っ!!!////」 我慢できず、私は土方くんの頬にキスをした。すると… 「頬じゃなくて、ちゃんと俺の唇にしろよな…//」 『か、可愛い…////』 「男に“可愛い”とか失礼すぎんだろ」 『ホントに可愛い…//』 私達がクラスの注目の的になってる事に気づくのは、キスした数秒後でした あなたの笑顔 照れて困った笑顔も、拗ねてる顔も可愛い end. [prev] | [next] |