「大好きでさァ―…」 昨日、沖田隊長から告白された。部屋に戻ろうとした時に廊下ですれ違い、名前を呼ばれて振り返ったら告白された 私はどうしたらいいんだろうか?いや、沖田隊長のことはすごく大好き。 だけど…、沖田隊長は神楽ちゃんが好きじゃないのか?あっ、もしかして昨日のは練習なのでは?私を神楽ちゃんに見立てて…うん、それなら納得できる! 「おーい、名前さ〜んお願いだから仕事してね?さっきから手が動いてねぇぞ。そんなんじゃ今日1日終わんねぇからな」 『あ、副長すいません』 彼は私の上司、土方十四郎さん。瞳孔がいつも開いており、怖いと恐れられている人が真選組の副長である。実際は優しいんですよ 「…それより考え事か?」 『まぁ、沖田隊長の事で』 「へぇ、総悟の事で…」 『はい、隊長の好きな人って誰ですかね?私は神楽ちゃんだと思うんですが…』 「(いや、それはなくねぇか?よりによってあのチャイナ…)」 『…隊長はきっと頑張って神楽ちゃんに気持ちを伝えたいんだと思うんです』 「チャイナにか?なんでそう思う?」 『え?それは昨日練習台にされたからですよー。必死なんですね隊長も。私も応援しよう!』 「………」 『あっ…、これから山崎さんと見回りなんで行ってきますねっ!』 「あ、あぁ気をつけてな」 『はい!』 ――――スパンッ! 「…総悟、あいつを練習台にしたのか?」 「…んなわけねぇだろィ。マジですぜ?マジ」 「バカだなあいつ…」 「ってか、なんで俺が天井にいるってわかったんですかィ?」 「気配でわかるっつーの」 *** 『山崎さんは好きな人に何て告白します?』 「え!?いきなり何!?…でもまぁ、単刀直入に言うかな…。遠回りとか俺には出来ないから」 『ですよね、単刀直入が一番ですよねぇ…』 「何で?悩み事?あっ!好きな人でもいるの?」 『どっちもです』 「えっ!?」 『なんか、その人には好きな人がいるらしくて、今一生懸命頑張ってるんです』 「へ、へぇ…」 『この事は秘密ですよ?あっ、銀さんだ!銀さぁ〜ん!』 名前ちゃんは、万事屋の旦那を見つけると、一直線に向かって行った。 「沖田隊長…、なんか勘違いされてますけど?」 「あいつバカだから仕方ねぇだろィ。っつか名前と見回りとか羨ましいからとりあえず死ね山崎」 「ちょっ!なんで!?ぎぃやぁぁぁぁぁあ!!」 *** 『…はぁ』 「ため息なんかついてたら幸せが逃げますぜ?」 『沖田隊長!?』 「名前、ちとこっちに来なせぇ」 沖田隊長の言う通り近づくと、勢いよく抱き締められた。ここ真選組屯所ですよ!? あ、これも練習…? 「いいですかィ?これは練習とかじゃねぇ。俺の気持ちでさァ」 『…沖田隊長の、気持ち?』 沖田隊長って…、こんなにいい匂いがするんだ。 神楽ちゃんと抱き合ったりするのかな…? 「名前、大好きでさァ」 『………』 「なんか言え」 『神楽ちゃんへの気持ちですか…?』 「だから、違うって。お前…名前に言ったんでさァ」 『………』 「ほれ、なんか言え」 『私も、好きです…!大好きです!!』 練習じゃない (沖田隊長、早くあーんしてくださいよー (…あーん。 (イチャコラすんな!! (((((羨ましい…! end. [prev] | [next] |