意外と心配性



むかしむかし
ある村というか塾に1人の元気な女の子と3人の個性的な男の子がおりました。
その子達は吉田松陽という先生の師事を受ける事となったのです

















『晋助みつけた!』

「…チッ、またかよ…」

「高杉ってホント隠れるの下手なー」

「…1番に見つかった銀時だけには絶対言われたくねぇ」

『まぁまぁ、また名前の勝ちだからアイスおごれよお前ら』

「高杉っ!テメェのせいだ!!バカヤロー!」

「はぁ!?俺のせいにすんじゃねぇよ!!テメェのせいだろーがっ!!!」

「貴様ら!!暑苦しいから喧嘩するな!」

「「うるせぇヅラ!!」」

「ヅラじゃない桂だ!!」




毎回かくれんぼすると、銀時が早くに見つかり、最後に晋助が見つかる。ヅラは縁側に座ってその光景を見てるだけ。絶対遊びに入って来ない




『うるさいよ、お前らアイスおごれ!行かないなら私1人で行くから!』




4人でギャーギャー騒いでいると、必ずと言っていいほど「あの人」が現れる




「名前」

『…先生』

「君は可愛い女の子なのだから、言葉使いには気をつけないといけませんよ?遊ぶのは元気がよくて大変良いですが…」

『は、はい!松陽先生!』

「「「先生…」」」

「それと晋助、名前1人で町に行かせるのは危険です。ついて行ってあげて下さい」

「な、なんで俺がっ!」

「…名前が可愛くないんですか?」

「誰があんな奴…!!」

「晋助…」




松陽先生が困った顔をすると、ホントに誰も逆らえなくなります。断れません




「…わ、わかりました。…行きます!!」

「あはは、ありがとうございます晋助」

「ふん!名前行こーぜ」

『ん?はーい』




こうして、名前と晋助はアイスを買いに出かけました









***



「高杉ってなんだかんだ言って名前の事好きだな」

「なにを言っている銀時“大好き”の間違いだろ」

「…あぁ、だな」

「それと、高杉は松陽先生の困った顔にすごく弱い事がわかったぞ」

「あれ絶対わざと困った顔したよな…?」

「うん」




‐その頃‐



「お前道路側は危ねぇからこっちに来い!」

『晋助…、手が…』

「うるせぇ!もう何も言うなっ!!」





意外と心配性
(早く食べないとアイス溶けるぞ
(わ、わかってるよ〜!



end.

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