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突然のFirst kiss
トキヤとその日の内にカップルの練習をしてた。
最初はギクシャクしてたんだけど、だんだんと練習を重ねるとカップルらしく出来るようになった。(気がする)
◎まずは登校
「おはようございます、こと…、名前」
『おはようトキヤー♪』
トキヤはちょっと呼び方がまだ慣れていないみたい。でもコイツ、HAYATOを演じてたんだよ?きっと大丈夫だって!
私も一応れいちゃんの演技見てたし大丈夫でしょ
「………」
『トキヤ、手繋ごう?』
「は、はい…//」
珍しく頬を赤く染めちゃって可愛いところあるじゃない。
私はトキヤの目の前に手を広げると、大切に扱うように優しく繋いできた。
…こっちまで照れる//
「名前ー!!…アレ?」
「愛島さん、おはようございます」
『あ、セシルおはよう♪』
「………」
前から現れたセシルは、私達の所まで走ってきたが、目線は私とトキヤの間にある、繋がれた手。
「…トキヤ、あなたは…」
「名前の恋人です」
『♪』
うんうん、練習通りだ。
上手くいってる!これでセシルが諦めてくれれば…
「ワタシ、まだ諦めませんから…!!」
…やっぱりだよね。
セシルは私達に背を向けると、校舎の方に走り去ってしまった。
「…まだまだですか」
『うーん、そうだねぇ』
「……名前」
突然後ろからドスの聞いた声で私の名前を呼ばれる。
後ろに振り返ると…
「どーゆー事…?」
『れ、れいちゃん!?』
「こ、寿さん!?」
なんでよりによって今なの!?
れいちゃんタイミング悪すぎだから!!
『れいちゃん聞いて!!誤解だからっ!!』
「そんな…、手を繋いでて誤解だなんてよく言えるねっ!!」
「寿さん、本当に誤解ですから」
「やだやだやだー!!れいちゃん寂しい…!名前に彼氏なんて認めたくない認めたくない!そんな、はやちんみたいな人ー!!!」
『「違うって言ってるでしょう!!!」』
れいちゃん“はやちんみたいな人”って言うけど、トキヤはHAYATOだからね?
あぁー、朝から災難だ。れいちゃんに誤解といたのめっちゃ疲れた…
なかなか信じてくれないし
◎昼休みにて
「名前ー!ワタシと一緒にご飯を…」
『はい♪トキヤあ〜ん♪』
「………」
セシルはやっぱり昼休みにも来た。
よかった、偶然向かい合ってて良かった。
『(トキヤ!口開けろよ)』
「(な、なぜそんな恥ずかしい事…!//)」
『(早くしてよ!この唐揚げが行く先はトキヤの口の中って決まってるんだからね!!)』
「(トキヤ?)」
「(イッチー頑張れ)」
大体ね、あ〜ん♪のどこが恥ずかしいんだか…。
私が唐揚げをトキヤの口に入れるだけだよ?子どもの時、お母さんにやってもらったのと同じだよ?
「あ、あーん…//」
『はい♪』
――――パクッ
『美味しい?』
「…美味しいです」
「………」
うっし、セシルの顔がポカンとしている。
早く諦めて!!トキヤと恋人演じるのヤダッ!!!
「……ふぅ」
「トッキヤ〜♪」
セシルが教室から出たと思えば、入れ代わりで音也が現れた。
『「「「………」」」』
「………」
『「「「………」」」』
「…俺、邪魔みたいだね」
『「ちっがぁーう!!」』
気持ちはわかるよ?私が持ってる箸がトキヤの口に入っていればねぇ。
音也も誤解をとくのめっちゃ大変だった。
***
『ふざけんなよ』
「私もです」
『なんだよ、私達が恋人のフリするたびに誤解を解いてる気がするんだけど?』
「そうですね」
放課後は、屋上でトキヤと2人きりで愚痴っていた。
『大体、恋人のフリしろって言ったの誰だよ』
「翔ですね」
『翔ちゃんのヤロー、可愛い顔ボコボコにすんぞコンチクショー!!』
「キャラ変わってます」
『もう嫌だ』
「…私がですか?」
『お前じゃねぇよ、恋人のフリだよ』
「………」
『もう次セシルに会ったら正直に言って、ズバッと言う!』
隠して恋人のフリをしても、私のストレスが溜まるだけだ!
なら正直に言おう
――――ガシャン!
タイミングよく来たな…
「名前!ワタシ、やっぱりあなたの傍にいたい!」
『はぁ…、セシル聞いてね?私達は…』
――――グイッ
『へ?……んぅ!』
「ト、キヤ…」
正直に言おうとしたのだけれども、突然トキヤに腕を引っ張られ、何が起きたんだと思っていたら…、トキヤに唇を奪われてた。
「……んっ…」
『!!』
突然のFirst Kissなんで…?恋人のフリだからってキスまでする…?
20130815
お疲れ様です!
ここまで読んでくださりありがとうございます(≧▼≦)
突然のキスですよー。
あれま大変!どうしましょ!!(☆。☆)
ぷへーヽ(´▽`)/