決意を胸に…


今日は朝早くかられいちゃんとスタジオに入りました。スタジオに入るのは、すごく久々で、色々が懐かしかった




『れいちゃん』

「名前、今日もちゃんと僕を見ててね?」

『うん!』

「じゃあ、プロデューサーに挨拶してくるからここで待っててねーん♪」

『ほーい』




れいちゃんは私をスタジオの端に連れて来てからスタッフさん方に挨拶をしに行った。
私はその場で座り込む。




『ホントに久しぶりだ…』




あれは、3〜4年前くらいだったっけな…
れいちゃんが私をスタジオに連れてくるようになったのは…。
れいちゃんがデビューする前からスタジオに入れてくれてたし…




「おはやっほー☆」

「HAYATOさん入りまーす」




入り口付近を見ると、HAYATOの姿があった。今日も元気だな……って初めて会った時から元気だったっけ




『…そうだ。HAYATOはトキヤだったんだ』




でも本当にトキヤなの?まるっきり全然違うんだけど…。
まるで別人なんだよねー前にも言ったけど…。
同一人物とは思えないよ。
れいちゃんが帰ってくるまで寝ようと思い、膝を抱えて俯いてたら、誰かに話をかけられた




「名前ちゃん♪おはやっほー☆」

『!?』




顔を上げると目の前にはHAYATOのドアップ。
び、びっくりしたー!!




『お、おはよう…』

「久しぶりにゃ♪また見学しに来たのー?」

『う、ん…』




これが…、あのトキヤ…
いや、も、もはや別人なのでは…?




『はやちゃんは…?今日これから歌うの?』

「そうだよ〜♪名前ちゃん僕の事もちゃんと見ててね〜☆」

『わかった』




あ、でも…
なんだかんだで慣れてきた気がする




「ん?名前ちゃん、眠いのかにゃ?」

『うん、いつもより朝早かったから…』




私がそう言うと、HAYATOは私の隣に座ってきた。




『?』

「だったら収録まで時間あるから寝るといいよ♪僕の肩貸してあげるっ☆」

『え?…でも』




悪いと思ってどうしようか考えていると、HAYATOの顔が近づいてくる




「いいから使いなさい」




彼は私の耳元でそう囁いた


トキヤだ。これはトキヤ。そこまで言うんだったらありがたく使わせていただこうかな




『ありが…と………』




私はHAYATOの肩に頭を乗せると、あっという間に意識を手放した







***



「……!………ぇ…!…………ねぇ!名前!!起きてよー!!」

『……んっ…』

「よかった起きた。名前、そろそろどかないとはやちん、もうすぐ出番なんだけど〜?」

『れい、ちゃん…?』

「後、はやちんも起きなさーい!」

「ん…」




どれくらい眠ってたんだろう…
っていうか、はやちゃんも寝てたんだ…




「ヤバっ!れいちゃん起こしてくれてありがとっ!」

「いえいえ〜♪」




はやちゃんは、すごいスピードで収録へと向かっていった




「は、はやい…」

『れいちゃん!収録しちゃった!?』

「ん?まだだよ♪」

『よかった…』

「ねぇ名前、男の人と仲良くするのはいいけど…それ以上はダメだからね?」

『わかってますぅー』




そんなに悲しい顔して言わないでよ。なんで悲しい顔してんのさ…




「僕の傍から離れないで〜!!ねぇ!?」

『な、泣かないでよ!!』




れいちゃんの順番が来るまでずっと、他愛ないもない話をしてた。




「次は、寿嶺二さんでーす!!」

「はいは〜い♪」




れいちゃんはスタッフさんに呼ばれ、収録に入った。やっぱりアイドルの寿嶺二は凄い…
キラキラしている。
私も…、あんな風なアイドルにりたい




「やはり、寿さんは凄いですね」




私が、れいちゃんの姿に身惚れていると、隣にスッとHAYATOではない…、一ノ瀬トキヤが立っていた




『あれ?もういいの?』

「…出来れば、触れないでいただきたいですね」

『トキヤ!私決めた!!』

「なんですか?」

『さっきのHAYATOや、れいちゃんみたいなキラキラしたアイドルになる!!』

「………」




私は決意を胸に宣言したのに、トキヤは目を点にしたような顔をしてた




『…何よ』

「いえ、何でもないです。そうですね、なれるよう一緒に頑張りましょう」




そう微笑んだトキヤはキラキラしていた。
音也、マサ、なっちゃん、春ちゃん!トキヤ、レン、翔ちゃん!みんなでデビューできたらいいな♪





決意を胸に…
絶対絶対!れいちゃんと一緒にTVに映るんだ!!



20130427

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