シズちゃんの家には幾つか小さなカメラが仕込んであって、そこで録画された俺との情事は大切に俺のパソコンに保存されている。
勿論シズちゃんの日常だとか自慰だとか、おはようからおやすみまで俺のカメラが提供してくれていた訳なんだ。
シズちゃんと合っていない時はそれらを見て不足を補っていたけれど、慣れというものは恐ろしい。
一定の位置から動く事の無いカメラが、斜め上からの視点ばかりを寄越して来る事に物足りなさを覚えてしまうようになった。
見付かる事の無いようにと置かれた目立たない場所からでは、大抵が後ろ姿だったり良くて横顔。正面からシズちゃんの顔を映している瞬間なんてのは極稀だ。
ここを正面から見れたらなぁ、と歯痒い思いをする事も増えた。
そして俺は強欲だ。
欲しいと思えば何としてでも手に入れて思うが儘にしてやりたい。
しかしカメラは都合の良いように動いてくれない。
こうなれば、俺が直々に録画する他ないだろう。
思い立ったが吉日、早速池袋のシズちゃん宅へ向かおうじゃないか。
「遊びに来たよ!」
「そうか死ね」
「ですよねー」
遥々逢いに来たというのにこの仕打ち。
「プリン買ったんだけど食べる?」
「…プ、リン」
「ケーキもあるけど」
「まぁ入れよ」
「お邪魔しまーす」
甘味さえあればシズちゃんなんてチョロい物だ。
いつか変質者に襲われかねないけど、まぁそこは俺が守るから心配無いかな。
デパ地下で上質なプリンを作って売り出してたパティシエには申し訳ないけど、俺が一工夫加えておいた。
ハメ撮りともなるとシズちゃんの気分が大分重要になってくるからね、一服でも二服でも持っておいて損は無いだろう。
「プリン美味しい?」
「ん、美味い」
「そう、俺の分も食べていいからね」
無味無臭透明液体状のいけないお薬がそのプリンに染み渡っている事など露知らず、あっという間に二人分のプリンを平らげたシズちゃんの数分後の姿を想像して内心晴れ渡るような笑みを浮かべた。
ケーキにも手を伸ばそうとしているのを見てすかさずその箱を取り上げる。
一気に食べると良くないよ、なんてもっともな事を言いながら小さくスカスカの冷蔵庫に押し込んだ。
勿論そんなのは建前で、ハメ撮りによって確実に機嫌を損ねるであろうシズちゃんを宥める為のケーキ、というのが本当の理由だが。
「ねぇシズちゃん、顔にクリーム付いてるよ」
「え…どこだ、っ!ん」
付いてもいないクリームを舐めとるように舌を乗せ、唇を重ねる。
心無しか何時もより熱く感じる咥内を犯すと過敏な反応を示し始めて、薬が回りつつある事を悟った。
上手いこと俺の口車に乗せられて、寝室のベッドに沈んだシズちゃんの服をゆっくりと脱がせていく。
緩慢な俺の動作を焦れったく思ったのか、熱の籠った視線を向けられるがここは焦らず騒がずじっくりと。
途中また何か盛りやがったなとか何とか言われたけどスルー。
時間をかけてボタンを全て外し、シズちゃんの表情を窺ってみるとすっかり出来上がった面持ちだった。
「っ、いざ…ぁ、てめ」
「暴れないの、我慢したって辛いだけだよ?」
シズちゃんをうつ伏せに転がし、晒された背中を人差し指でなぞるとそれだけでびくびくと震える。性感帯だもんね、ここも。
ベルトを取り去り前を緩め、腰を持ち上げて四つん這いの姿勢にしてやると恥ずかしいのかシーツに顔を埋めた。
いつもならその顔が見たくてすぐにぐちゃぐちゃにしちゃおう、とか思うけど今日においては好都合とばかりに左手にカメラを握って録画スタート。
空いている右手を既に硬度のあるシズちゃんの自身に這わした。
「っひ、ぁ、やめ」
「もう勃っちゃってるね」
「う、っせ…は、ぅ」
声を出すまいとシーツに噛み付くシズちゃんは、自分の痴態が俺によって録画されてるなんて想像もしてないだろうなぁ。
どうせなら撮れるだけ恥ずかしい所撮っちゃおう。
「ん、っふぁ、…っ」
「声出してくれないんだったらしてあげなぁい、イきたかったら自分でやってごらん」
そう言って右手を離せばシーツをくわえたまま少し唸り、程無くしてそろそろと腕を下に伸ばす。
薬に翻弄されて自慰に勤しみ始めたシズちゃんから少し離れて、見付からない程度に様々なアングルにカメラを動かした。
「シズちゃんイきそう?」
「ん、んんっ…ふ、ぁ」
「ねぇってば、シーズーちゃん?」
「う…、っぁ!?」
シズちゃんの顔にカメラを接近させ耳元に囁くと瞑っていた目がうっすらと、そして直ぐに見開かれた。
弾かれたように起き上がり後退る力の抜けた体を捕まえて、寸での所でお預けを喰らったシズちゃんのペニスを強く扱いてやる。
「っひぁ、や、め…ぁ」
「イって良いよ、撮っててあげるから」
「んぁ、やっ、と…んな、あ、ふぁあああっ!」
咄嗟の事に顔も隠せぬまま射精した所をばっちり撮られちゃったシズちゃんは、羞恥のあまり目に涙を浮かべていた。
「ふふ、シズちゃんのイく所撮っちゃったぁ」
「ひ、うっ…死、ね」
「そんな事言ってー本当は興奮してるんでしょ?」
憎まれ口叩いてる割にシズちゃんのペニスはまた勃ちあがりつつある。
カメラ片手に今度は仰向けに押し倒して後孔に手を伸ばす。
ちょっと撫でるだけでひくついてるのが分かった。
「ねぇ、触って欲しい?」
「いらねぇ…っ」
「本当に?こぉんなに物欲しそうに穴ひくつかせてるのに?」
そう言って右手で足を広げながら屈み、下半身にカメラを向ける。
ペニスから伝う先走りで濡れた穴に指を浅く挿れると、きゅうきゅうと締め付けて来た。
わざと前立腺を避けるように出し入れしてやれば、無意識に腰を揺らし出す。
中途半端な刺激のみを与えて指を引き抜くと、顔を隠していた腕の隙間から覗く視線と目があった。
「欲しい時はなんていうんだっけ?」
「ぁ、っふ、うぅ…」
「いつも言ってるんだからわかるでしょ」
「…っぃ、ざや、のぉ、いれ、て…」
「顔隠してるからだめー、やり直し」
意を決して言ってもらった所申し訳ないけど、顔が見えてないとね。
黙り込んでしまったシズちゃんを見兼ねて、自らのペニスを取り出す。
それを後孔の入り口に擦り付けてやれば、シズちゃんの体が僅かに震えた。
正直言うと俺だって早く挿れたいんだけど、ここで妥協したら勿体無いからね。
「顔見せてよ」
「っ、とるの、やめ…ろ」
「そこは譲れないなぁ、もう散々撮られちゃったんだし今更じゃない?」
シズちゃんの腕を掴むと、殆んど力は抜けていた。
そのまま左右に降ろして涙で濡れた顔を撫でてやる。
「ね、シズちゃん…」
「……い、れろ、よぉ!」
「うーん、まぁいっか」
出来ればもうちょっと可愛くおねだりして欲しかったけど、それを差し引いても充分可愛いから及第点って所かな。
良くできました、カメラ越しに呟いてシズちゃんの膝裏に回した右手で腰を持ち上げ一息に挿入した。
「んぁっ、あ、ぁあっ!」
「っは、良い眺め」
「ひゃ、やぁ、おくっ、ふ、か…あぁあっ」
片手が使えず不自由なのは置いておいて、カメラを通して見るシズちゃんの乱れる姿はまさしく絶景。
レンズ一つ通すだけでこんなにも、なんというか、甘く卑猥な世界が広がった。
「ふぁあっ、だ、め、っあ、もっ…」
「もうイっちゃうの?それとももっと、とか?」
「ひ、ぁ…あ、イく、い、んあぁあっ!」
達したシズちゃんに締め付けられて俺も追うようにイった。
お互い焦らした分いつもより長い射精が続いて、二人分の白濁がシズちゃんの下腹部から顔までを白く汚してこれまた性的。
小さな画面越しにシズちゃんの顔を映すと気を失っていた。薬の副作用かなんかでトんじゃったかな。
「録画完了…と」
カメラの電源を落としてポケットにしまい、後処理を行う。
体を拭き服を着せ整える。「ケーキ食べてね」という書き置きを握らせ颯爽とシズちゃんの家を後にした。
多分起きたら怒るけど、冷蔵庫に入っているのはとびっきり美味しいと評判のケーキだから甘いものに目がないシズちゃんは機嫌を直してくれる事だろう。
これで晴れてお互いご機嫌という訳だ。
今日撮影した素敵な映像は今後俺のオカズとなり、時にはシズちゃんの弱味として大層活躍してくれるに違いない。
それにしても結構癖になるなぁ、シズちゃんも気持ち良さそうだったし次は騎乗位なんて良いかもしれない、ハメ撮り、ラブ!。
と、早くも次回のハメ撮り企画に想いを馳せて浮かれた足取りで帰路に着くのだった。
もふ様よりリクエスト頂いた撮影プレイ臨静でした
お待たせしてしまい大変申し訳ありません!
でもハメ撮り一度書いてみたかったんですごい楽しかったです静雄がハメ撮られる所想像してふひひ…!
応援の御言葉も有難かったです励みになります
この度は一万打リクエストにご参加頂き誠にありがとうございました!