ラッキー☆シャワー(千不二)
2014/10/07


 あーあ、せっかく今日は恋愛運◎……だってのにさー、男テニ会場じゃ甘いロマンスは望めないか……と思ったら超可愛いコ発見!
 うん、あれは青学の不二くんだね。
 男の子なのは百も承知だけど、本当キレイだなあ。
 おや、男子トイレに入ってく……オレも行こーっと。

「おーい、不二く〜ん♪」
「千石くん」
「ここで会ったのも何かの縁、連れションしよっ」
「う〜ん、用を足しに来た訳じゃないんだよね。さっき顔を洗ってたら、英二にふざけて水かけられちゃって……着替えに、ね」
 ホントだ、不二くんびしょ濡れ。よく見ると下着の線とか肌とか薄っすら透けてる。う〜ん、ラッキー☆
「でね……ウチの控室まだ皆が使ってるし、それに手塚が『ここで着替えちゃ駄目だ』って、人目のない所でって」
 うんうん、分かるよ手塚くん。狼の群れの中で不二くんの生着替えなんてねえ。キミの判断は実に的確だったよ、うんうん。
「下着も濡れちゃってるから僕は個室……だから悪いけど連れションは出来ないかな」
 不二くんの下着かあ……脱いじゃうんだあ……うっとり……★
 ……──はっ、いかん、いかんっ。
「じゃあさ、山吹の控室使いなよ。誰も居ないし」
「いいの?」
「モチロン♪ さあ、遠慮せずに行こう」
「じゃなくて、それもだけど……千石くん用足さないでいいの?」
「いーの、いーの、不二くんの顔見たら何だかスッキリしちゃったから。それより早く行こっ、ねっ」
「クス……千石くんて面白いね」
 笑った……可愛いなあ。まあ不二くんの場合、大抵は笑顔なんだけど。でも嬉しいことには違いない。

 そして誰も居ない控室に到着。
「男同士、別に気にしないよ」
 ……という不二くんのお言葉に甘えて、しっかり目の保養しつつ世間話。幸せだ。
「ねえ、千石くん。十秒位あっち向いててくれる? さすがに下着は……」
「残念……いやっ、オッケー……」
 言われるがまま向きを変える。ふと顔を上げると目の前には姿見……ナ、ナ、ナント不二くんが今まさにパンツを下ろそうとしているのが、バッチリ鏡に映っているではないか!
 超ラッキー☆
 うわ〜あ、ラブリーなお尻だなあ……。もともと小柄な方だけど、色白いし華奢なんだ……とはいえ、程好く引き締まった均整のとれたカラダはさすがテニスの天才プレイヤー不二周助くん。素晴らしい。惚れ惚れ。美味しそう。
 恥ずかしいのか、背を向けて手早く着替える不二くん。でもオレ千石清純くんってば動体視力なら関東一……いやテニプリ界一だったりするんだよね、だからコマ送りで脳裏に焼き付いちゃった……ああ幸せ☆

「着替え完了、どうもありがとう千石くん」
「こちらこそ♪」
 新しいユニフォームに着替え上機嫌の不二くんを見送る。オレも最高に上機嫌。
 ……だったのに、突然冷たい感覚と共にオレンジ色の冷たい雨──?
 それがファンタだと気づいたのは数秒後。
「ああ、手が滑った。悪いっスね〜」
「え、越前くん!」
「ふーん。やらしいなあ。ウチの(=俺の)センパイ引っ張り込んだりして」
「・・・・・・」

 そうして、オレも結局着替えるハメに。だけど、さっきの不二くんの生着替えがコマ送りで甦ってきて……ムフ♪
 やっぱりラッキー千石、今日の運勢も幸せ◎


 END





初心を取り戻そうキャンペーン第2弾☆

『プレゼントにリボンをかけて』と同じ頃に書いたので、もうひとつの処女作か?
こっちはリア友数人以外には本邦初公開です。ひょゎ〜。

エロには目覚めかけてるけど、やっぱり恋愛未満な感じが懐かしい。

それにしても千不二……大好きだ〜(*´▽`*)



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