memo | ナノ

▼更新 2014/10/01 08:25



アキラと鐐平がすき焼きしてるだけ

鐐平「ミッキー、料理できないのなら、こういうものは取り寄せない方がいいと思うのだが。いちいち呼ばれる身にもなってくれ」
アキラ「いいじゃん、官僚は金払わなくていいからさ…あ、卵入れる?俺は卵入れる派ー」
鐐平「いや、僕は要らない。…この土鍋もお玉も椀も僕の部屋から持ってきたものだし、六月にすき焼きというのはいかがなものか。もう少し時期を考えてほしい」
アキラ「でも美味いだろ?ワインビーフ。ほら、ちゃんと食ってみなよ」
鐐平「んぐ…確かに美味い…臭みがないな」
アキラ「だろー?たまに無性に食いたくなるんだよね、ワインビーフ。サシが入った肉も好きだけど、そればっかだと飽きるし……あ、春菊入れて」
鐐平「自分でよそってくれ」
アキラ「はーい。俺さ、普通の木綿豆腐って好きじゃないんだけど、すき焼きの木綿豆腐は好きなんだよね。この程よい硬さが美味いよなー」
鐐平「僕は白菜が好きだな。すき焼きだと肉より好きかもしれない」
アキラ「ああ解るわ。俺も白菜割と好き」
鐐平「んん。」
アキラ「うぐんぐ…」
鐐平「……」
アキラ「……」
鐐平「そういえば、五組の熊沢が先輩と高校生クイズに出るらしいぞ」
アキラ「え、マジで?あれって出ようと思って出れるもんじゃないだろ?すごくね?」
鐐平「熊沢はクイズ研究部に所属しているからな。高校生クイズは夢であり目標なんだろ」
アキラ「へー、すげーな。いい夢じゃん。てか熊沢ってどんな奴?俺知らない」
鐐平「どんな奴?うーん、背は持田くらいで、眼鏡をかけていて、顔は芸人の品川入ってる…かな?」
アキラ「あー全然わかんねーわ」
鐐平「よく平や八木と一緒にいる。この前食堂で近くに座ってた奴だよ」
アキラ「えー?食堂で?んー……一緒に出るっていう先輩は?」
鐐平「それは俺も知らない。クイズ研究部の先輩だろ」
アキラ「ははは、そんなもんだよな。まー、出場決まったら嫌ってほど顔見そう」
鐐平「まあそうなるだろ。ミッキーは出ないのか?」
アキラ「は?俺ェ?出ない出ない。あれって頭良けりゃいいってもんじゃないだろ?だって、知らないバンドの歌詞とか問題に出てきてたぜ?ぜってー無理だし。女のファッション用語とかもあったしさー。分かるわけないじゃん」
鐐平「君が出たらうちの学校のいい宣伝になるじゃないか。イケメンだから沢山カメラに抜かれるぞ」
アキラ「イケメンが速攻敗退したらかっこ悪いっしょ?絶対嫌だよ。俺絶対一瞬で消えるだろうし」
鐐平「はは、まあ僕も一瞬で消えるよ」
アキラ「だよなー、そういうもんだよなー。あ、白滝って肉の近くに置いちゃいけないんだっけ?」
鐐平「ああ、肉が固くなるからダメだな」
アキラ「あっぶね、じゃ、こっちに足すか…官僚って料理出来るからいいよね。俺下手くそだからさ、桜に大したもん作れなかったわ」
鐐平「何を作ったんだ?」
アキラ「ラーメンとホットケーキ」
鐐平「…ラーメン?」
アキラ「笑うなよ。桜のリクエストだったんだ」
鐐平「本当か?ラーメンってタイプの子じゃあないだろ」
アキラ「ラーメンってタイプの子に見えないけどラーメンだったんだって。でもそれで良かったよ。おしゃれなパスタとか言われたら、デパ地下で買ってこなきゃいけなかった」
鐐平「あの恵桜介が本当にラーメンと言ったのか?」
アキラ「だから言ったんだって。いいだろ。桜はラーメンが好きなんだから」
鐐平「意外だな」
アキラ「カワイイでしょ」
鐐平「可愛い」
アキラ「お前が可愛いっていうなよ!」
鐐平「はー?」
アキラ「まあいいからいいから、肉食えよ肉。まだいっぱいあるから」
鐐平「言われなくとも食っている。僕は君と違って庶民だから取り寄せた牛肉なんて高級品だ。吐くほど食べるさ」
アキラ「別に俺だって贅沢してる訳じゃないんだけどね…そういえば白鳥とはどうなってんの?順調?」
鐐平「白鳥か?別に普通だが」
アキラ「相変わらずエグいプレイしてんの?」
鐐平「してる」
アキラ「ですよねー。ね、白鳥は俺の親衛隊には入ってくれるかな?」
鐐平「は?あの話、本気なのか?親衛隊、作る気か?」
アキラ「え、そうだけど。その為に官僚様に肉振舞ってんだけど」
鐐平「え、は?おい!僕は結構な量を食べてしまったぞ!君以上に肉を胃におさめてしまった!」
アキラ「うん、だって美味しいもんねー、そりゃいっぱい食べるよねー」
鐐平「くそ!はめられた!チクショウ!もう僕は君の親衛隊作りに片足を突っ込まなくてはならなくなってしまったではないか!」
アキラ「うん、すげー感謝してるわ。官僚やさすぃー!」
鐐平「ああ…サイアクだ。僕はただの傍観者でいるはずだったんだ…」
アキラ「ごめんねー、白鳥とセックスする時間無くなっちゃうねー。あ、いっそのこと白鳥も親衛隊に入れたらセックスする時間がちゃんと確保されるかも?」
鐐平「白鳥に入ってほしいなんて全く思ってないだろう?」
アキラ「まあね」
鐐平「あーもーサイアクだ。せっかくのすき焼きが不味くなった。こうなったら全部僕が食べきるしかないな」
アキラ「不味くなったのに全部食べるの?」
鐐平「当たり前だろ。そうしなければ割に合わない。くそ、してやられたよ」
アキラ「官僚、メンバーは取り敢えず高等部で固めたいんだ。出来るだけ、桜に関して詳しい人間がいい。三年生は確実にほしいところ。二年は俺の友人で固める。幹部メンバーは少人数でそれくらいでいいと思ってんだよね」
鐐平「ああはい、何とでも申し付けてくれ。寮長特権で色々とやるさ」
アキラ「ありがとう。頼もしいねー。はい、肉どうぞ」
鐐平「君はミッキーのモノマネでもしていろ」
アキラ「ハハッ♪」


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