1 ハルがまた来た。 しかも俺に飯とか言ってパンまで持ってきてくれた。 可愛すぎかって思ったのは本音。 昨日の晩から飯は食ってなかったし、正直相当ありがたかった。 パンの甘さと焼きそばのしょっぱさが身に染みていくような感じがして、すげー美味しかった。 俺の中でハルへの好感度は鰻登りだ。 前だって俺が疲れてるからってセックスせずに俺だけイかせて帰ったわけだし。 イラマしたって懲りずに来るわけだし。 今思ったけど、前回の接客態度俺最悪だった。 それなのにまた来てくれるとかさ、こんないい客なかなかいねーよ。 いい客捕まえたなー俺。 順調に通ってくれてるし、しばらくは何かねー限り通ってくれんだろ。 しかも俺も正直、ハルに通って欲しい。 楽だし、ハル優しいからなんでも許してくれる。 気も使わなくていいし。 これで飯まで連れてってくれたらサイコーなんて。 そこまで望んじゃダメか。 ワンチャンねぇかなー。 週一でまともな飯は食いたい。 今は腹いっぱいだからアレだけど、腹すいてたら中華とかガッツリ行きてぇ。 居酒屋とかで酒と一緒にいに詰め込むのもいいな。 そんな妄想をしながらハルと話していると、持っていた焼きそばパンがなくなった。 満腹になるとちょっとムラムラしてきた俺は、そのままハルに寄りかかった。 セックスで恩返しーなんつって。 セックスしたら金額上がるからするだけなんだけど。 セックスしたらバックが増えるんだよな。 今月パチで負けて相当ピンチで飯食う金もあんまねーし稼がねーとなー。 張り付いたら、ハルがぴくっと反応する。 思わず可愛いなとか思ってもっと意地悪したくなる。 まだ慣れてねーのかなー。 でも童貞じゃねぇし、経験は割とありそうなのに。 「ハル、シようぜ」 「え、体は」 体? 何のこと? そう思ってハルを見ると、ハルは俺の首を見てから「消えたんですね」なんて言う。 あー、先週のアレか。 |