4






といっても、俺はどうやってすればいいのかわからない。とりあえずしてもらったことのあるのを思い出しながらしてみる。

「は、ぅ、く……」


唾液と混ざって貯まっていく液体を、じゅるっと音を立てて吸えば、口の中には苦い味と滑りが広がる。
これは、志乃さんの、味。

けして美味しいとは言えないし、まずい。
しょっぱくて、なんか苦くて、体液、みたいな味。

俺、ちんこ舐めるなんて思わなかったな。

そんなことを考えながら、こうすればいいんだろうか?と、口の中に入れてとりあえず頭を動かす。

しかしすぐに、志乃さんは足で俺の方肩を蹴ると、眉を寄せたまま口を開いた。


「お前下手くそ、か」

「なんで?いっぱい、出てきてるじゃないですか」

「……普通のやつだったら萎えてるぞ」

「志乃さんの硬いけどなぁ……」


頬を染めて言ってくる姿に、気持ちよくないのかなぁと、先端を擦った。
すると、ぴくっとそれが震えた。
でも俺は志乃さんのちんこじゃないから、気持ちいいかわかんない。
気持ちよくないって言うんなら、気持ちよくないんだろう。

気持ちよくしてあげたい。


「歯ァ、立てんな……」

「あはっへはふ?」

「っあた、ってんだよ……」

「でもどうやっても当たりません?」

「俺がお前のちんこに歯当てたかよ……」


咥える、じゃなくて、舐めたらいいんじゃないか。
そんなことを思って俺は口から出したそれに舌を這わせた。
前に話した友達が裏筋がなんちゃらとか言ってたな。

根元に手を添えて、ぺろっと舐めあげる。
すると志乃さんはひくんっと震えた。


「は、ぁ……」


熱っぽい息がこぼれた。
気持ちいいのかな?なんて思って舌先を尖らせてくすぐるようにしてみる。


「ん、んん、……っは」


全部が無理なら。
先端に口づけて、そのままパクリと先の部分だけ口に入れる。
そこをじゅるじゅるも唾液を含ませて吸う。


「は、ちょ、ハル……っ、それ……!」

「きもひー?」

「んぁあ、喋んな……っう、ぁ……」


そうか、これが弱いのか。
俺はそのまま志乃さんが頭を押し返してくるのも無視して、じゅーーーっと強くそこを吸った。

腰がひくんっと震えて、少し高い声が聞こえる。

「は、ぅ、く……」


口元に手の甲を当てて、快感を逃す志乃さんの姿はとてもいじらしい。

その姿を見ながら、俺の中心がどくどくと熱を大きくするのを感じる。

夢中になってそれを繰り返したら、志乃さんが、少し焦ったような声を出した。


「うぁ、で、でる……!離せ……っ」


切羽詰った声が嬉しい。
そのまま吸っていると、志乃さんのがまたびくっと大きくなった。