2 「したいようにって、なんだか難しい要求ですね」 「どこがだよ。簡単だろ」 「そうですね、じゃあ……好きにすればいいって言うんなら、俺は志乃さんのしたいようにしたい」 「行ったり来たりしてんじゃねぇか」 「客ですよ」 「……ったく、こういうときだけそう言う事いうんだな、お前は」 「頭いいでしょ?」 「悪知恵だけは働くらしいな。」 志乃さんが腰を浮かせるから、俺はトランクスのゴムに手を掛けた。 ゆっくりとゴムをおろしていけば、細い腰が見える。 そして、少しだけ大きくなったそれが姿を現した。 まだ、前見たときの大きさとは違うから、勃ちきってないんだとおもうけど。 どうしてだろう、やっぱりなんだかそそられる。なんだか女の人の胸を見た時と同じような興奮を覚える。 「志乃さん、いつこんなに興奮したんですか。?」 「じろじろ見んなよえっち」 「嘘、見て欲しいくせに」 上のほうで声がする。 ソレは微量の光を受けてぬらぬらと光っていた。エロいなぁ……と思いながら、そのまま手を掛けて、握った。 そしてゆっくりと、手を動かしてみる。 「は、ぁ……あ……」 あ、熱い。 刺激の度に震える太腿。 そこをしっかりと目で捉えると、そこには、夥しい量の跡があった。 さっき見たよりももっとある。 予想していたよりも、もっと。 俺はゆっくりと腰に回っている足を解くと、そのまま体をずらした。 「これも前の人の……ですか。すごい量ですね」 「そ、じゃ、ねぇの……っン、あ……」 「てことは、前の人にもこうやって志乃さん、しゃぶらせたんですか?」 「こ、うやって……?」 キスマークというにはあまりにも濃くて、俺は思わずその跡をぐりっと押した。 近くなるほどに感じる雄臭い匂いに、くらくらする。 あー、間違いなくこの人は男だ。 俺と同じ、男だ。 と、思う。 「だって、そうでしょ?」 志乃さんの顔を見ながら、その跡に上書きするよう、そのまま内腿に舌を這わせる。 そうしたら、「っく、ふ」と詰めた息が上から聞こえた。 |