1 「我慢できなくなったんですか?かわいいですね」 「……お前があんまりにも焦れったいからだろ。」 薄い肌。 肉もそんなについてなくて、骨の上に薄い肉と皮がついているみたいな、そんな痩せた体にしっかりと手を置いた。 胸の上に置かれている手からは、しっかりとそのしたの心臓の音が感じられる。 「お前は血がダメなのか」 「そうですね。好きじゃないです。小さい頃に事故に遭った時、ただの擦り傷だったんですけどたくさん血が出て死ぬかと思った」 「大袈裟な」 「大袈裟なんかじゃないですよ。その時は本当に思ったんです。」 他愛もない話を喋む様にして、俺はゆっくりと胸を揉むようにない脂肪を集めた。 揉みしだくようにすると、「痛い」といわれたから、観念してそれをやめる。 ピンクの乳輪。 少し小さめのそれを、俺は人差し指と親指でつまむと、先の方までスライドしながら引っ張った。 「は、……っン」 「乳首そんなに感じます?」 「開発済みだって言ってんだろ……」 「開発済み……」 無愛想な感じで、言われる。 そういえばさっきから志乃さん笑ってないな。 あんまり気にしてなかったけど今になって思う。 これが志乃さんの素なんだろうか。 それとも俺がまた何か怒らせることを言ったんだろうか。 まぁ、いいか。 俺は何回か繰り返していたら、徐々にぷっくりと膨らんで立ち上がってくるそれ。 存在感をかなり出し始めたそれを見て、俺の喉が音を立てた。 どうしてだろう。 俺についているものと大差ない筈なのに、こんなにもそそられてしまうのは。 覆い被さっている俺の足に、乳首への刺激の度に当たるのは志乃さんの足。 擦り合わせるように動かす足は、感じていると伝えてきているみたいで、俺の欲を掻き立てる。 この前はどちらかというと、こういう店に合った感じの誘い方だったけど、こういう初心っぽい誘い方もできるんだ。 と、1人冷静な頭で納得する。 「志乃さん、どうして欲しい?」 あぁ、たしかに。 この言葉は変態臭いかも。 そう思えば、志乃さんもそう思ったみたいで、逆上せたような顔のまま俺を見つめた。 「そうだなぁ……お前に任せるよ。お前のしたいように、しろ」 |