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「我慢できなくなったんですか?かわいいですね」

「……お前があんまりにも焦れったいからだろ。」


薄い肌。
肉もそんなについてなくて、骨の上に薄い肉と皮がついているみたいな、そんな痩せた体にしっかりと手を置いた。
胸の上に置かれている手からは、しっかりとそのしたの心臓の音が感じられる。


「お前は血がダメなのか」

「そうですね。好きじゃないです。小さい頃に事故に遭った時、ただの擦り傷だったんですけどたくさん血が出て死ぬかと思った」

「大袈裟な」

「大袈裟なんかじゃないですよ。その時は本当に思ったんです。」


他愛もない話を喋む様にして、俺はゆっくりと胸を揉むようにない脂肪を集めた。
揉みしだくようにすると、「痛い」といわれたから、観念してそれをやめる。

ピンクの乳輪。
少し小さめのそれを、俺は人差し指と親指でつまむと、先の方までスライドしながら引っ張った。


「は、……っン」

「乳首そんなに感じます?」

「開発済みだって言ってんだろ……」

「開発済み……」


無愛想な感じで、言われる。
そういえばさっきから志乃さん笑ってないな。
あんまり気にしてなかったけど今になって思う。

これが志乃さんの素なんだろうか。

それとも俺がまた何か怒らせることを言ったんだろうか。


まぁ、いいか。


俺は何回か繰り返していたら、徐々にぷっくりと膨らんで立ち上がってくるそれ。
存在感をかなり出し始めたそれを見て、俺の喉が音を立てた。

どうしてだろう。
俺についているものと大差ない筈なのに、こんなにもそそられてしまうのは。

覆い被さっている俺の足に、乳首への刺激の度に当たるのは志乃さんの足。
擦り合わせるように動かす足は、感じていると伝えてきているみたいで、俺の欲を掻き立てる。

この前はどちらかというと、こういう店に合った感じの誘い方だったけど、こういう初心っぽい誘い方もできるんだ。
と、1人冷静な頭で納得する。


「志乃さん、どうして欲しい?」


あぁ、たしかに。
この言葉は変態臭いかも。
そう思えば、志乃さんもそう思ったみたいで、逆上せたような顔のまま俺を見つめた。


「そうだなぁ……お前に任せるよ。お前のしたいように、しろ」