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煌々と照らしているわけじゃない。
けれど俺の目は志乃さんをしっかりと捉えていた。


「志乃さん、……どうして……興奮してるんです……」


ほんのり赤くなった頬。
中心はト緩いランクスを軽く押し上げている。
傷だらけの胸も浅く上下していた。


「は……しら、ね」

「知らないってあなたの体でしょう」

「知らねぇ」


志乃さんはふいっと横を向くと、そのまま膝を立ててソレをかくそうとする。
その仕草がなんだか可愛くて、俺は右手をそっと離すとその足をわり開くように膝を掴んだ。

志乃さんは俺を軽く睨みはするものの、決して抵抗はしてこなかった。


「気持ちよかったんです?」

「気持ちよかねーよ」

「じゃあどうして?」

「条件、反射……」


条件反射って、そう思った。
笑うところなのか笑わないとこなのかわからなくて、俺は手持ち無沙汰にゆっくりと膝を持って割開く。

白い太ももが見えて、そこにも軽く跡があるのを見つける。
それに俺はまた眉をひそめた。

しかし、それだけではなく志乃さんが、膝を立てているせいで、トランクスの裾の部分が捲れてかなり中まで見えたのだけど、そこにはまた集中的に付けられている跡があるように見えた。