7 「乳首好きっていうから、乳首いじめてあげようと思ったのになぁ」 「は……今からでもいじめられるだろ……もう飽きたのか?俺の乳首は」 ハルが、俺の腰を抱いて少し位置を調整すると、眉を下げて俺を見た。 丁寧に首筋から鎖骨までを撫でられる。 その手が熱くて、思わず喘ぎそうになった。 「飽きてない。志乃さん、キスするね」 「ん、……」 顔が近くなって、触れる寸前でそんな報告をする。 そんなん知ってるから、言わなくてもいい。 そう思ったのに、言われれば意識して口の中の唾液が粘度を増した気がした。 ちゅ、ちゅ、と触れて、舌が入ってくる。 舌を絡めるように絡めあって、離す。 「抱くよ、志乃さん。」 微かに開いた目から、ハルの顔が見えた。 ハルの目は、何故かすごく目を離せなかった。 いっそ、食べてしまいたいと思うような目に見えた。 ドク、と心臓が音を立てる。 痛い。 けど、気持ちいい、そう思った。 |