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「乳首好きっていうから、乳首いじめてあげようと思ったのになぁ」

「は……今からでもいじめられるだろ……もう飽きたのか?俺の乳首は」


ハルが、俺の腰を抱いて少し位置を調整すると、眉を下げて俺を見た。
丁寧に首筋から鎖骨までを撫でられる。
その手が熱くて、思わず喘ぎそうになった。


「飽きてない。志乃さん、キスするね」

「ん、……」


顔が近くなって、触れる寸前でそんな報告をする。

そんなん知ってるから、言わなくてもいい。
そう思ったのに、言われれば意識して口の中の唾液が粘度を増した気がした。

ちゅ、ちゅ、と触れて、舌が入ってくる。
舌を絡めるように絡めあって、離す。


「抱くよ、志乃さん。」


微かに開いた目から、ハルの顔が見えた。
ハルの目は、何故かすごく目を離せなかった。

いっそ、食べてしまいたいと思うような目に見えた。

ドク、と心臓が音を立てる。


痛い。



けど、気持ちいい、そう思った。