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「ちゃんと?ちゃんとってどうするの?」


いい気になりやがって、ちくしょう。

そう思うのに体がうまく言うことを聞かない。
全身力が抜けたようにだるんっとして、そのくせにすごい快感だけは拾う。


「は、……ちんこ、ちゃんと握って直接、扱けよ……っ」

「あはは、もっと可愛く強請ってよ」

「可愛く?」

「うん。可愛く」


可愛くって、言われてもなぁ。
そう言いながらも、ゆるゆるとちんこへの刺激は忘れないハル。
触られる度にピクピクして、なんだか情けねぇ気分になってくる。

可愛く、かわいく、なぁ……。

眉を寄せたまましばらく考えてみたけど、頭はうまく回転してくれねーし、可愛くって言うのもよくわかんねーから、もういつも通りにすることにする。

俺は口を開けて俺の乳首を舐めようとするハルの頭を両手でガッチリとつかんだ。


「ハル、聞けよ」

「っび、くりしたぁ……なんですか?」

「オネダリ、してやるよ。」


こいつだってさっき心臓どくどく言わせてたんだから、そんな余裕ねぇだろ。

ハルが少し目を見開いてこっちを見る顔を見る。

うん、頬もちょっと赤いしなぁ。

ちょっと首を捻って、ハルの股間を覗いてみる。

ほーらやっぱり、すげー勃ってるだろ?

俺は足を少しあげて膝をハルのちんこに当たるように押し上げてみる。
少し位置調整を間違えたのか、ゴリッと強く当たってしまって「うっ」と息を詰めるハルの声が聞こえた。


「し、の……さん、なに……っ」

「この元気すぎるちんこでそろそろ俺のこと、愛でてくれよ。ハール?」


そのまま膝を擦り付けながら、自分なりの精一杯の誘惑。
ハルがこれで我慢できるはずは、たぶんねぇ。