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……この人、勃ってる……。

さっきまでだらんとしていたそれは、トランクスの前側を押し上げていた。
余裕のある裾から覗く中身は、たしかにその状態を表していた。

舐めて……勃つって、どんだけ変態なんだこの人は……。


「ハル、ここ真っ赤」


それを知ってか知らずか、シノは相変わらず俺のを虐めてくる。
でも俺の目の前にはそれがあるわけで、なんだかおもちゃで遊んでいる子供みたいに見えてきた……。


「っあ……!ちょ、」


……いや、やっぱ前言撤回。
子供はこんなことはしない。


「ははは、やーべー」


手のひらでゴシゴシと先を擦られて、なんだかもう、気持ちいいじゃなくてそれが擽ったいに変わる。

でもやっぱりなんだか、目の前にアレがあるから何となく俺の中で余裕ができてきた。
相変わらずイきたくてたまんないのは変わらないけど、この人もなんだかんだ余裕じゃないんじゃないかって思ったら、もう少し耐えられる気がしてきた。


「ハル、まだ言わねぇの?お前、意外と頑固だなぁ……ここイきたくてたまんなそうなのになぁ?コイツのためにも早く言ってやれよ」


ちゅっと吸われて、腰が浮く。
先走りがじわっと滲むのがわかって、思わず眉を寄せた。
すると、そこから「んん」と鼻にかかったような声が聞こえて、今度は自分の鼻をくすぐる匂いに気づく。

発情……してる?


「シノさん」

「あ……?」

「シノさんもけっこう、キツいんじゃないですか」

「ッ、んぁ……おま、ちょ」


思わず手を伸ばして、指先でちょんとそれの先端に触れた。
すると、シノの体が面白いほどに跳ねた。


「敏感……なんですね」

「う、るせ……ッく、……」


その反応になんかそそられて、恐る恐る、と言った感じでシノのそこに触れる。
小さくもないけど大きくもない……って感じ……?
先のほうを少しだけ捏ねるように親指と人差し指でくりくりっとしてみると、下着がじわっと湿り気を帯びた。
それがなんだかすごくいやらしく感じてしまって、俺はもう少し、と力を入れた。


「っひ?!力、つよ、……く、ンン、まだすんなっ、ァ……」


声が甘くなる。
シノの腰が揺れた。

さっき、胸に触れた時のような感じを覚えたけど、さっきよりも全然余裕がなさそうに感じる。

……また、あの顔で喘いでるんだろうか。

けど、何故かさっきのように頭が覚めていく感じがない。
……顔を見てないからだろうか。

知っている部分より知らない部分に反応してしまう。
俺、この声は知らない。
シノのこんな声、知らない。

未知の部分を知る度に、知りたくない見てはいけない、そう思いながら知りたいもっとみたい、さっきよりも強くそう思ってしまう。

目の前のシノは、もう、ブルーバスターのシノじゃなくて……。


「まだ?まだってことは、あとで俺が触る予定だったんですか?ここに?今シノさんがしてるみたいに?」


面白くなって問いかける。

俺が、シノさんのを舐めて?
扱いて?
なんだかそれもできる気がした。

けれど、シノは、それをよく思わなかったようで……。


「てめぇ、急に調子付きやがって……いい気になってんなよ。こっち限界の癖に」

「っう、あッ……!!」


シノが思い切りラストスパートをかけるように、俺のを扱いた。
さんざん焦らされていたせいか、あっと思うと同時に俺はもう出してしまった。