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「おはよーございます……」

「どうした?小早川。今日は一段とクマが酷いな。」

「寝れないんですよ……」

「べつに急ぎの仕事なんてないから有給使ってもいいぞ」

「いえ、家に帰ってもどうせすることないんでここにいます」

「おいおい、給料泥棒発言をなんの躊躇いもなくするんじゃない」

「そんなつもりじゃないですよ!!」


全く眠れなかった……。

家に帰ればもちろん部屋はブルーバスターで埋め尽くされてる。
Shinoの顔を見る度にはぁ、とため息を吐いて寝返りを打つ。
その繰り返しをしていたらいつの間にか朝になっていたのだ。

夜中が長いようで短くて、俺は戸惑いでいっぱいだ。


俺はデスクにつくと、いつも通りノートパソコンを開いた。
頭がぼうっとする。
眠たいかもしれない。


いつも思うのだけど、どうして夜中には眠くならないくせに、日中こんなにも眠くなるんだろうか。
学生時代にもよくあった。
これほど不思議な現象はない。


はーーー、と目の間をつまみながら揉む。

今なら熟睡できそうだ。