1 「おはよーございます……」 「どうした?小早川。今日は一段とクマが酷いな。」 「寝れないんですよ……」 「べつに急ぎの仕事なんてないから有給使ってもいいぞ」 「いえ、家に帰ってもどうせすることないんでここにいます」 「おいおい、給料泥棒発言をなんの躊躇いもなくするんじゃない」 「そんなつもりじゃないですよ!!」 全く眠れなかった……。 家に帰ればもちろん部屋はブルーバスターで埋め尽くされてる。 Shinoの顔を見る度にはぁ、とため息を吐いて寝返りを打つ。 その繰り返しをしていたらいつの間にか朝になっていたのだ。 夜中が長いようで短くて、俺は戸惑いでいっぱいだ。 俺はデスクにつくと、いつも通りノートパソコンを開いた。 頭がぼうっとする。 眠たいかもしれない。 いつも思うのだけど、どうして夜中には眠くならないくせに、日中こんなにも眠くなるんだろうか。 学生時代にもよくあった。 これほど不思議な現象はない。 はーーー、と目の間をつまみながら揉む。 今なら熟睡できそうだ。 |