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当然のごとくメールは返ってこなかった。

勢い余って電話までしたけれど、その電話も取ってもらえなかった。

取ってもらえなかった。
いや、取れなかった……という可能性もある。

だって電話を掛けたのは三時頃だったから。

志乃さんはまだ仕事中だ。


でも逆に、取ったらどうしようとドキドキもしていた。
安定のメッセージを聞いて、どこかほっと安心する俺がいた。


あれからもう1ヶ月と少しが経とうとしていた。

部屋にブルーバスターのCDやポスターがあるせいで、俺は相変わらず毎日のように志乃さんについて考えてしまっていた。

ブルーバスターのグッズを見えないところに追いやってしまえばいいのだけれど、それは当たり前のごとくできない。

だって、ブルーバスターがない生活なんて今更考えられない。

志乃さんは今、どうしているだろう。

ちゃんとご飯食べてるだろうか。
また、痛めつけられてないだろうか。



寝ても覚めても志乃さんのことばかり。


考えすぎて胃がキリキリと痛みそうだった。