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「は、ははッ、ビクビクしてらぁ」


口を離したシノが、手で俺のを扱きながら笑う。
自分でもわかる、ちんこがシノの愛撫でビクビクしてるの。
そこが、まるでほかの生き物になったみたいに、言うことを聞かない。
収まって欲しいのに、くれない。
ドクッドクッと脈打って、思わずはぁっと熱っぽい息が漏れてしまう。


「なぁ、ハルきもちぃだろ?」


にゅるにゅると動く手。
少し腰を浮かせて、股の間から覗いてくるこの人は、まだまだ余裕そうだ。
きっと俺が、まだ煽られてない顔をしてたら、もっともっと煽れるんだ。


「シノ、さ、……っくるし……」

「あー?苦しいじゃなくて気持ちいいだろ……っ?」

「っふ、ぁ、あーーっ!!」


先端にグリグリっと強く親指を押し付けられて、バチバチバチッと快感が広がる。
目の前が白く弾けて、背が仰け反った。

あ、イく、そうおもったのに、相変わらずシノは根元を思い切り戒めてきて、だめだった。

この、寸止めってやつはなんでこんなに苦しいんだろう。
今にもイけそうなのに、イきたい。
溜まった熱が、体の中で暴れ回ってる。
シノの戒めをくぐり抜けて、どぷっと溢れ出る先走りに、腰がひくんっと震えた。
出してしまいたい、ぐるぐると回るこの熱を開放したい。


「あっ、ぁあ……くぅう……っ」

「ふっくく、最高に情けねー喘ぎ声。イきてぇかー、ハル?お前がイかせてくださいっつうんならイかせてやってもいいぜ」

「っう、う……ン、」


くりっくりっと亀頭を刺激される。
時折生暖かい唾液が落とされて、それを全体に塗りたくられるのがまた気持ちいい。
俺はゆらゆらと腰を揺らしながら、ぎゅうううっと目を瞑る。

思考はもう白く塗れてあんまり考えられない。


「ほら、イかせてくださいって言ってみ?苦しいだろ、ハル」

「は、う……ぁ、……イ……」


腰を揺らしてみても、シノは根元離すつもりはないらしい。
それでも、かすかに残る理性が、俺にゆるいブレーキをかけさせて、俺は口を結んだ。

ゆるーく撫でるように刺激されるのが、どんどん俺の理性を削っていく。
苦しい、溜まった熱がどんどん膨張していく。
イかせてください。
一言いえば俺はこの苦しさから開放されるんだ。

けど、シノで。

それが俺の欲望にブレーキをかける。

こんなことしてるけど、やっぱり、相手はシノだから。
こんなにされて、こんなに煽られて、俺も大概往生際悪いなって思うけど。

く、と息を詰めたまま、我慢するために閉じていた目を開く。


「……え?……」


……て、みたら、びっくりする光景が前に広がっていた。



「おいハル、聞いてんの?」