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男が俺の腰を少し持ち上げる。
そのせいでナカに入っていたちんこが少し抜けて、楽になる。


「そのまま止まってて。腰落としたらダメだよ」

「ん、ぁ……そのまま?」


俺は少し体を前に傾けて、そのまま指定された高さのままキープするように、太ももに手を付いた。


「そー……いい子だね……」


背中をツツッと撫でられて、体が震える。
どうしてだろう、なんだか皮膚が薄くなっているようなそんな錯覚を覚える。
直接触られてるような気分になって、体を思わず捩ったら、今度はがっしりと腰をつかまれる。
そして―……。


「っあ、ッ!?」

「志乃君っ!」

「ま、まっ……!ぁ、あぁ、む、あぁあ!そんなにしちゃ、あっあっ、あ、あ!!」


思い切り突き上げられて、体が跳ね上がる。
きもちいい?
パンッパンッとリズミカルな音がして、俺の体が揺れる。


「んぁっ、きもちいいの……っ?!締まる……!!」

「は、ぁっ、あっ、だめ、だめ……っむり、そんな、あっ、そんな、すんなっ、て……っぅ、あぁ……っ!!」

「志乃君かわいすぎ、かわいいよ。可愛いね志乃君。」

「んやぁ、あァ、……あ!!」


俺可愛いって言葉なんて好きじゃなかった。
言われて嬉しいと思ったことがなかった。
寧ろ、嫌いな言葉だった。

昔から俺は、顔と身長のせいか女っぽいとからかわれることが多かった。
だから、女に向けたりする言葉は嬉しいと感じたことなんてなかった。
それなのに、今は。


「はぁ、やっぱ顔が見えるほうがいいや、一旦抜いて正面からしようか」

「は、はぁ……」

「志乃君の綺麗な顔見なきゃ。」