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何がどうしてそうなった、きっとあなたは曲解してる。
そう言いたかったけど言う暇なんてなかった。
俺の体を勢い良く押したシノ。
もちろん不意のことで俺の体は傾いて、そのまま倒れた。
ドンっ!と音がして、目の前が軽く揺れる。


「った!!!!」

「動くんじゃねぇよ。」


背中を強く打って、そんなに柔らかい素材じゃないそこは、衝撃を吸収してくれなくて痛かった。
そう言えばなんでここはベッドとかじゃないんだろう、せめて布団でもいいのに。

俺があれよこれよと言う間もなく、シノは俺の上に跨るとそのまま俺の顔の上に股間、そして俺の股間の位置に顔、という通称シックスナインという体制をとってきた。


「シノ、さ……」


目の前で揺れるシノの腰。
余裕を持ったトランクスの隙間からは、シノのそれがチラチラと見え隠れしている。
全く反応してないソレが、何故か妙にいやらしく感じてしまって、俺はごくっとつばを飲み込んだ。
いや、いや、俺は別にそんな趣味はない。
別に男が好きってわけじゃない。
男のイチモツを見て、こんなふうに興奮するヤツじゃないはずなんだけど……。
思わず身じろぎしたら、シノはこっちを振り返って、唇を舐めた。


「俺がいいっていうまで出すんじゃねぇぞこの野郎」


俺のそれが疼いた。
それを見たのかシノは嘲笑うかのように笑い声をあげた。


「っ、ア……、ぅ」


そして乱暴に、ぎゅっと俺のを握るとそのまま


「っん、あぅ……っむ。」


舐めた。
熱い粘膜に包まれて、頭がパチパチする。
白が広がって腰が浮きそうになる。


「シノ、さん……ッ」

「出したら、縛るぜ。根元をいたいぐらいにぎゅーってなぁ?」

「んぁあぁあ……っ!!」


根元をギュッと指で締められて、思わず情けない声が出る。
するとシノの喉からはくっくっと笑い声が聞こえた。
じゅぷ、くぷっと水音が響く。


「はぁっ、あ、あぁ、あ……」


この人、すごくうまい。
ねっとりと舐め上げられたかと思ったら、先にぐりぐりと舌を這わせられて、強く吸われる。
そしてまた、一気に奥まで咥えられて、喉の奥で先の部分を締められながら、唇で抜かれる。
そんなに一気にしたら、イっちゃうって。


「あっ、あ、……あぁ、ムリぃ」

「っは、なはへねーなぁ?」

「しゃべ、んないで……!」


ビリビリと響く振動に、悲鳴を上げれば、シノは、愛撫を緩くする。
波が押し寄せては引く。
イきそうになる度に、焦らすように愛撫はゆるやかになって、上り詰めるには到底足りなくて。