2 何がどうしてそうなった、きっとあなたは曲解してる。 そう言いたかったけど言う暇なんてなかった。 俺の体を勢い良く押したシノ。 もちろん不意のことで俺の体は傾いて、そのまま倒れた。 ドンっ!と音がして、目の前が軽く揺れる。 「った!!!!」 「動くんじゃねぇよ。」 背中を強く打って、そんなに柔らかい素材じゃないそこは、衝撃を吸収してくれなくて痛かった。 そう言えばなんでここはベッドとかじゃないんだろう、せめて布団でもいいのに。 俺があれよこれよと言う間もなく、シノは俺の上に跨るとそのまま俺の顔の上に股間、そして俺の股間の位置に顔、という通称シックスナインという体制をとってきた。 「シノ、さ……」 目の前で揺れるシノの腰。 余裕を持ったトランクスの隙間からは、シノのそれがチラチラと見え隠れしている。 全く反応してないソレが、何故か妙にいやらしく感じてしまって、俺はごくっとつばを飲み込んだ。 いや、いや、俺は別にそんな趣味はない。 別に男が好きってわけじゃない。 男のイチモツを見て、こんなふうに興奮するヤツじゃないはずなんだけど……。 思わず身じろぎしたら、シノはこっちを振り返って、唇を舐めた。 「俺がいいっていうまで出すんじゃねぇぞこの野郎」 俺のそれが疼いた。 それを見たのかシノは嘲笑うかのように笑い声をあげた。 「っ、ア……、ぅ」 そして乱暴に、ぎゅっと俺のを握るとそのまま 「っん、あぅ……っむ。」 舐めた。 熱い粘膜に包まれて、頭がパチパチする。 白が広がって腰が浮きそうになる。 「シノ、さん……ッ」 「出したら、縛るぜ。根元をいたいぐらいにぎゅーってなぁ?」 「んぁあぁあ……っ!!」 根元をギュッと指で締められて、思わず情けない声が出る。 するとシノの喉からはくっくっと笑い声が聞こえた。 じゅぷ、くぷっと水音が響く。 「はぁっ、あ、あぁ、あ……」 この人、すごくうまい。 ねっとりと舐め上げられたかと思ったら、先にぐりぐりと舌を這わせられて、強く吸われる。 そしてまた、一気に奥まで咥えられて、喉の奥で先の部分を締められながら、唇で抜かれる。 そんなに一気にしたら、イっちゃうって。 「あっ、あ、……あぁ、ムリぃ」 「っは、なはへねーなぁ?」 「しゃべ、んないで……!」 ビリビリと響く振動に、悲鳴を上げれば、シノは、愛撫を緩くする。 波が押し寄せては引く。 イきそうになる度に、焦らすように愛撫はゆるやかになって、上り詰めるには到底足りなくて。 |