6





シノは押し付けた喉仏を俺のに擦り付けるように数回動いた。
シノの動きに合わせて、俺のそれが刺激を受ける。
ごりっと先端を擦る感覚が、なんともいえない。


「ん、ァ……シ、……んん」

「お前変態だな?……気持ちいーの?」

「っう、ひ……っ、気持ちいって言うか」


シノが喋ると、喉仏は振動する。
その振動がちんこからつたわってきて、思わず身震いした。

もどかしい。

どうせならもっと押し付けて、もっと感じたい。
こんな刺激じゃ足り無さすぎる。


「足りねぇ、って顔してる」

「ン、ぁ……」

「喋るといーの?振動?あ、なんちって」


また、びりびりともどかしい刺激が走った。
思わず腰を押し付けそうになって、というか、押し付けてしまう。
あ、と思うより先にこりっと先が滑って、シノの喉仏の形がもろにわかった。


「っあ、」

「ッン、く」


シノが少しだけ喉仏を鳴らして、俺の手首をギュッと握る。

俺の頭の中にはさっきの艶めかしくみえた喉仏と、ライブ中に汗で濡れてテラテラと光っていた喉仏が同時再生される。

俺はいま、なんてことをしてるんだ。

腰から背中に向かって、何かがかけ上がる。


「ん、……シノ、さ……っ!」

「おいおい、がまん汁すげーぞ。我慢せずにだせよ」

「ちっ……!、もう!!!シノさん!!」



思わず声を上げながら、シノを見ればシノはじっと俺を見つめていた。
そして、腕を掴んでいた手を離すと、今度は俺の太ももの裏へと手を回す。


にぃいっと笑うシノ。
上がる口角を見て、俺の頭の中では警笛が鳴る。

だめだって、それは。
これ以上は、だめだって。
いい加減、こんなことはやめよう。

ヤバイから……!