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舐める、って。
そう思いながらも俺の手は勝手にスラックスに伸びた。
そしてガチャガチャと言う音が聞こえたと思えば、いつの間にか下半身がスースーとし始める。

まるで自分の体が自分の体じゃないような感覚。

体が勝手に動いてる気がする。


「おっ、ボクサー派か。それも脱げ」

「シノさんはトランクスですね……」

「締め付けられんの気持ちわりーんだよ。なんか揺れてる方が慣れてる」

「揺れると気持ち悪いですよ。固定しときたい……」

「チンポジ決めんのに1日かかるわ」


一日ってそんな大袈裟な。
そう思ってシノを見たら、シノはにやっと笑って、脇のミネラルウォーターを取ると、そのまま煽る。


艶めかしい喉仏が、動いた。

上下に動く度に俺の中の欲望は膨らんでいく。
あー……。
噛み付きたい、舐めたい。


「あ?」


パチり、と、目が合う。
俺があ、と思うと同時にシノは俺を見て少しだけ目を見開いた。

そして


「ぶ、ぶは!!あははは!!」

「え?」


いきなり笑い出した。