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考えれば考えるほど、会いたくなる。
これが愛おしいって感覚なんだろう。

あの顔を見て、声を聞いて、話したい。
サラサラの髪の毛に触りたい。
少し体温の低いあの体に触れたい。

時計を見たら、いつの間にか時間は午前4時だった。
ヤバイ後一時間たったら、用意をしなきゃいけない。
今から寝てもどうせ寝れないから、もうこのまま起きていよう。

そう思った時だった。

ブーブーッと今まで鳴らなかった携帯が音を立てて、メールの受信を知らせる。


俺は思わずびっくりして、体が飛び跳ねるのを感じる。
び、びっくりした、本当に。
慌てて脇にあったスマホに目を移して、確認する。


差出人は『志乃さん』。


え?志乃さん?
どうしたんだろうこんな時間に。
きっといつもなら寝ている時間だろうに。

ドキドキしながら、でも、連絡が来たことが嬉しくて、俺は顔が緩むのを感じる。

ぱっちりと覚めてしまった頭を感じながら、俺はメールを開いた。

そして上から順々に辿っていく。
そして、本文を見ると、そこには一言。


『腹が減った。』


と、記されていた。