7 「はー、……っ、は……」 「あはは、志乃。何を食べたのかよくわかるよ。」 べっとりと顔についた。 あぁ、こんなことならマットを敷いとくんだった。 俺はそんな後悔をしながらもう一度えずいた。 あのエアマットのキュッという音が、いやに耳につくから嫌いで。 それだけのことで置くのをやめろといっていた、あの数時間前の自分に言い聞かせたい気分だ。 吐き出したものをそのまま顔に塗りたくられて、その匂いに吐きそうになる。 目の前の男はたまに笑いながらそのまま、その嘔吐物を触っている。 おかしいんじゃないのか。 いや、おかしいのはわかってる。 匂いも平気で感触も平気で。 向かうところ敵なしだな。 口の中に残っている精液と、自分の胃から出てきたものを、ペッと吐き出す。 のみ込めと言われる前に吐き出しておかなければ飲まされる。 「じゃあ挿れようか、志乃。待ちくたびれただろう?」 「っは、……待ちくたびれた、ねぇ……忙しすぎて目が回りそうですよ」 ぺし、とケツを叩かれて俺はそのケツを上げた。 ローションも何もついてないソレ、ついているのは俺の唾液とゲロ。 あー、なんにもなきゃいいけどなぁ。 まぁ、自分のなことが唯一の救いかもしれない。 「そんなこと言って、これからもっと忙しくなるのになぁ。意識飛ばしたらダメだよ。飛ばしたらお仕置きだからね」 ぬる、と押し当てられるそれ。 慣れてないケツ穴は固くしまっていて、俺はできるだけゆっくりと深呼吸をする。 大丈夫、痛くない、痛くない。 腰に手が置かれて、圧迫感を感じる。 そしてそのまま、ぐ、ぐ、ぐ、と。 入って、くる。 「善処、しま、……っ、あ……う、」 「うわ、すごい。」 |