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「はー、……っ、は……」

「あはは、志乃。何を食べたのかよくわかるよ。」


べっとりと顔についた。
あぁ、こんなことならマットを敷いとくんだった。
俺はそんな後悔をしながらもう一度えずいた。
あのエアマットのキュッという音が、いやに耳につくから嫌いで。
それだけのことで置くのをやめろといっていた、あの数時間前の自分に言い聞かせたい気分だ。

吐き出したものをそのまま顔に塗りたくられて、その匂いに吐きそうになる。
目の前の男はたまに笑いながらそのまま、その嘔吐物を触っている。
おかしいんじゃないのか。
いや、おかしいのはわかってる。
匂いも平気で感触も平気で。
向かうところ敵なしだな。

口の中に残っている精液と、自分の胃から出てきたものを、ペッと吐き出す。
のみ込めと言われる前に吐き出しておかなければ飲まされる。


「じゃあ挿れようか、志乃。待ちくたびれただろう?」

「っは、……待ちくたびれた、ねぇ……忙しすぎて目が回りそうですよ」


ぺし、とケツを叩かれて俺はそのケツを上げた。
ローションも何もついてないソレ、ついているのは俺の唾液とゲロ。
あー、なんにもなきゃいいけどなぁ。
まぁ、自分のなことが唯一の救いかもしれない。


「そんなこと言って、これからもっと忙しくなるのになぁ。意識飛ばしたらダメだよ。飛ばしたらお仕置きだからね」


ぬる、と押し当てられるそれ。
慣れてないケツ穴は固くしまっていて、俺はできるだけゆっくりと深呼吸をする。
大丈夫、痛くない、痛くない。

腰に手が置かれて、圧迫感を感じる。
そしてそのまま、ぐ、ぐ、ぐ、と。
入って、くる。


「善処、しま、……っ、あ……う、」

「うわ、すごい。」