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口の中のそれはあっという間に臨戦態勢を迎えて、俺は目が隠されているのをいいことにぼうっと何も見えないそこを見つめていた。

たまに下唇に当たる玉に、すごく嫌悪感をいだいてしまう。
ついでにいえば、口に押し込んでくる度に当たる肌も。


「んっ、ぅ、っぐぅっ!!」


そう思っていたのが男に伝わったのか、それともたまたま男のタイミングだったのか、ぜんぜん気を緩めていた俺の喉にゴリッとちんこが押し付けられる。


「志乃、喉締めて」

「っぐ、っぅえ、っは」


そしてそのちんこはそのままもっと奥の方に入ってこようとしてくる。
喉の敏感なところを強い力でゴリゴリされて、胃が上下してくる。
これは相当しんどい。


「っぐ、っはあ、っぉ、え……!」

「口離さないでよ。悪い子だな」


思わず顔をそらしたら、にゅるっと男のちんこが頬を滑った。
はぁ、無理、無理、吐く。
そんなに喉突かれたら、吐くに決まってんだろ。
吐く寸前まで追い詰められていた体を、なんとか落ち着かせようとしたら、男が俺の顔を掴んで上に向け直した。
そしてすぐに俺の口を開けさせると、そのままちんこを押し込んでくる。


「っぅ、え……っぐ、うぅ、っげほっ」

「大きく口開けて」

「っう、は、……っあぁ、う、」


苦しくて、胃がせり上がる度に喉が生理的に締まる。
それを男は楽しむようにがんがん突いてくる。
やばい、だめだ、出る。
胃がどんどん上に上がってくるような感覚と、口の中にたまった異常な量の唾液がどんどん口から溢れていく感覚。
むり、もう、むり。


「っげほ、っうぇ、っう、ぷ……っ!!」