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終いには、早川さんにオナニーを付き合ってもらう妄想、までして。


「っ、あ……そこ、ん。」


早川さんが、嫌そうな顔で俺を見てる。
「なんで俺がこんなことしなきゃいけないの。」なんて俺の顔をみて、すぐに逸らす。

あぁ、いいそう。
いいそうだ。


『ここを、こうやって』

「っぁ、ア、……」


普段しないことをしてみる。
早川さんに教えられる妄想をしながら、触る。
するとすごく気持ちいい。


『きもちいいの』

「っん、きもち、……っは……」

『俺と性感体一緒かな』

「ンぁ、い……いっしょ……」


一緒。
一緒と聞いて、体が熱くなる。

けどそんなことはお構いなしに、早川さんは、どんどんと俺を追い立てる。
色んなことを知ってる早川さん。
そんなとこも、そんなとこも、触る。

内腿を撫でてみて、ひくんっと震えてみたり、そのままお腹まで撫でて、ゾクゾクしながら背を反らしてみたり。

繊細な、早川さんの手つき。
エロい。


「あっ、イ……きそ」


あぁみえてあの人は、結構Sだったりする。
ヘタレにみせかけて、あーいう人って意外とすごいことするんだ。
彼女がたくさんいたことあったり、ギャンブルに意外と乗り気だったり。


『隼也、もうイくの?』

「イきたい……っ、」

『はは、早漏じゃないの?そんなにイかせてほしい?』


何故か根元を押さえつけて、イけないようにしながら、頭の中でそんなやりとりをする。
早川さんに俺、イジメられてる。


「イかせて、イく……っ」


ジンジンして、イきたくてたまらない。
それなのに頭の中の早川さんは、日頃のお返しとばかりに、俺をイかせない。
さらにぎゅうっと強く握るようにして、さらに塞き止めてくる。


「早川さ、」

『じゃあさ、俺の仕事明日から邪魔しない?』

「邪魔、してな」

『俺いつも残業してるの知ってるくせに』

「あっ、あ……」


だって、早川さんと話すの楽しいんだ。
もっと、話したいんだ。


「それは、や……で、す」

『じゃあイかせない。』


ぐりぐりと塞き止めたまま、先端の方を責められる。
苦しくて気持ちよくて、イきたい。


「はやか、わ、さ、……っくるし、くるしい……っ、も、邪魔しな、しないから……っ!」

『本当に?』

「しない、しないからーー……っ!」