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「はぁ、別にこんなことまでしなくてもいいんだぜ?」

「俺がしたいからするんです。」

「……変な奴。まぁ、ひとりで抜くよりいいけど。」


俺の手についた精液を拭いながら、志乃さんがポツポツという。
全裸だ、志乃さん。
見ていてドキドキして、また勃ちそうになる。

それを紛らわすように金髪を撫でたら、志乃さんは「ん」とされるがままだ。

……可愛い。


「志乃さん」

「ん?」

「あと何時間ですか?」

「あぁ、んー……次の予約までは1時間ぐらいあるけど。」

「それまで居ていいですか?」

「何お前、可愛いなぁ。」


志乃さんが、俺の頭を今度は撫でてくる。
可愛い可愛いってこの人はどう言う意味で言ってるんだろう。
ぼうっと志乃さんを見つめていたら、志乃さんが俺を覗き込んできた。


「ハール、好きだぜ?」


そして、そんなことをいうもんだから心臓がドキッとした。


「志乃さん……」


少しも思ってないくせに。
みえみえなのに、とんでもなく嬉しい。

さっき言われた時も、本心じゃないってわかってるのに、すごく嬉しくてイきそうになってた。


「ハルは?俺のこと好きか?」


あぁもう、この人は。