2 「はぁ、別にこんなことまでしなくてもいいんだぜ?」 「俺がしたいからするんです。」 「……変な奴。まぁ、ひとりで抜くよりいいけど。」 俺の手についた精液を拭いながら、志乃さんがポツポツという。 全裸だ、志乃さん。 見ていてドキドキして、また勃ちそうになる。 それを紛らわすように金髪を撫でたら、志乃さんは「ん」とされるがままだ。 ……可愛い。 「志乃さん」 「ん?」 「あと何時間ですか?」 「あぁ、んー……次の予約までは1時間ぐらいあるけど。」 「それまで居ていいですか?」 「何お前、可愛いなぁ。」 志乃さんが、俺の頭を今度は撫でてくる。 可愛い可愛いってこの人はどう言う意味で言ってるんだろう。 ぼうっと志乃さんを見つめていたら、志乃さんが俺を覗き込んできた。 「ハール、好きだぜ?」 そして、そんなことをいうもんだから心臓がドキッとした。 「志乃さん……」 少しも思ってないくせに。 みえみえなのに、とんでもなく嬉しい。 さっき言われた時も、本心じゃないってわかってるのに、すごく嬉しくてイきそうになってた。 「ハルは?俺のこと好きか?」 あぁもう、この人は。 |