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ハルの腰の動きが激しくなって、キスをせがんでくる。
頬にキスされて、耳をベロっと舐められて。
俺はその口に合わせるように顔の向きを移動させると、口を食べるように吸い付いた。


「っん、ん、んっ、ん!!」

「っは……、し、の……っ」

「あ、っはぁ、っあ、あぁっ、あ」



見つめあって、またキスして。
ぐちゅっぐちゅっと音がし始める。

俺の腸液か、ハルの先走りか。
どっちにしてももう俺は気持ちよくなっていた。


「ハル、好きだぜ」


勢いに任せて、ポンッと出てしまった言葉。
客に適当にいうからいつもの癖ででてしまった。
そういうのコイツは大丈夫なんだろうか。
まずかったか、なんて思いながら、ハルをぎゅううっとだきしめた。
というか抱きついた。


「まっ、……っあ、志乃さん……っ」


すると、情けない声と共に、俺の中に埋まっているちんこがびくびくっと震えた。


「ふっ、ふは、ちんこビクビクってした」

「わ、笑わないでイっちゃう……っ」

「ハルぅ、好きだぜ?」


どうやら好きらしい。
もう一度言ってやると、ヤバイ、というように動きを止めるハル。
はぁ、はぁ、吐息を整えながら恨めしそうに俺を睨む。

は、はは。
可愛いじゃん。
可愛いじゃんこいつ。


「ハール?」

「志乃さん、の、意地悪……っ」

「かわいいなーおい。」

「そういう顔、ダメ。志乃さん、そんな顔もするんですね……っ、」


ハルがやんわりと俺を撫でた。
その瞬間、なんだか時が止まったように思えて、俺はハルを見つめた。