10 ハルの腰の動きが激しくなって、キスをせがんでくる。 頬にキスされて、耳をベロっと舐められて。 俺はその口に合わせるように顔の向きを移動させると、口を食べるように吸い付いた。 「っん、ん、んっ、ん!!」 「っは……、し、の……っ」 「あ、っはぁ、っあ、あぁっ、あ」 見つめあって、またキスして。 ぐちゅっぐちゅっと音がし始める。 俺の腸液か、ハルの先走りか。 どっちにしてももう俺は気持ちよくなっていた。 「ハル、好きだぜ」 勢いに任せて、ポンッと出てしまった言葉。 客に適当にいうからいつもの癖ででてしまった。 そういうのコイツは大丈夫なんだろうか。 まずかったか、なんて思いながら、ハルをぎゅううっとだきしめた。 というか抱きついた。 「まっ、……っあ、志乃さん……っ」 すると、情けない声と共に、俺の中に埋まっているちんこがびくびくっと震えた。 「ふっ、ふは、ちんこビクビクってした」 「わ、笑わないでイっちゃう……っ」 「ハルぅ、好きだぜ?」 どうやら好きらしい。 もう一度言ってやると、ヤバイ、というように動きを止めるハル。 はぁ、はぁ、吐息を整えながら恨めしそうに俺を睨む。 は、はは。 可愛いじゃん。 可愛いじゃんこいつ。 「ハール?」 「志乃さん、の、意地悪……っ」 「かわいいなーおい。」 「そういう顔、ダメ。志乃さん、そんな顔もするんですね……っ、」 ハルがやんわりと俺を撫でた。 その瞬間、なんだか時が止まったように思えて、俺はハルを見つめた。 |