8 「っあ、……ぅ」 ず、ず、と入ってくる。 押し広げるようにして、どんどん奥へ。 奥まで奥まで広げられていく感じに、息が詰まる。 「志乃さん……痛い……?」 「いたく、ねぇ……」 近くなる体に近くなる体温。 肌と肌が触れ合って、サァアっと気持ちが冷めていく。 ダメだ。 気持ち悪い。 この感じがすごく気持ち悪い。 ハルが快感で赤くなっていくのを見て、ひたすらに薄ら笑ってしまいそうになる。 俺何やってんだ。 「動くよ、志乃さん……」 「っ、あぁ……」 ゆっくりと入っている鉄の棒みたいな、そんな硬いのが抜けていく。 そして次にはぐぐぐっと入ってくる。 異物感と、軽い快感。 けど、異物感の方が勝つ。 俺はハルに悟られないように顔を背けて、わざとらしく感じている顔を作る。 そして左手をそっと左目に当てた。 「気持ちいい?」 「気持ちいい、ハル、もっと」 ゆっくりとした動きが、どんどん早くなる。 時折掠める前立腺に、マジの気持ちよさを感じて、それにあわせて声を出した。 けど、視界に入る俺のちんこは未だに萎えていて、情けなく揺すぶられている。 「っう、ぁ……っあ!」 「志乃さんっ……」 感じねぇと、感じねぇとやばい。 精液でそうにねぇ。 イけそうにねぇ。 「ハル、前見つけたろ、そこ、そこ抉るように思いっきり突け、っ」 |