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「っあ、……ぅ」



ず、ず、と入ってくる。
押し広げるようにして、どんどん奥へ。
奥まで奥まで広げられていく感じに、息が詰まる。


「志乃さん……痛い……?」

「いたく、ねぇ……」


近くなる体に近くなる体温。
肌と肌が触れ合って、サァアっと気持ちが冷めていく。

ダメだ。
気持ち悪い。

この感じがすごく気持ち悪い。

ハルが快感で赤くなっていくのを見て、ひたすらに薄ら笑ってしまいそうになる。

俺何やってんだ。


「動くよ、志乃さん……」

「っ、あぁ……」


ゆっくりと入っている鉄の棒みたいな、そんな硬いのが抜けていく。
そして次にはぐぐぐっと入ってくる。

異物感と、軽い快感。
けど、異物感の方が勝つ。

俺はハルに悟られないように顔を背けて、わざとらしく感じている顔を作る。
そして左手をそっと左目に当てた。


「気持ちいい?」

「気持ちいい、ハル、もっと」


ゆっくりとした動きが、どんどん早くなる。
時折掠める前立腺に、マジの気持ちよさを感じて、それにあわせて声を出した。

けど、視界に入る俺のちんこは未だに萎えていて、情けなく揺すぶられている。


「っう、ぁ……っあ!」

「志乃さんっ……」


感じねぇと、感じねぇとやばい。
精液でそうにねぇ。
イけそうにねぇ。


「ハル、前見つけたろ、そこ、そこ抉るように思いっきり突け、っ」