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自分のケツに指を突っ込む。
いつもここに来る前に準備は終わらせてるから平気だし、しかもハルの前にも客はいた。
慣らさなくったって平気だ。


「ほら、早くしろって」


ハルの頭を抱き寄せて、歯がぶつかりそうな勢いでキスをする。

男はセックスをするとき、キスをしたいらしい。
体だけじゃなくて、口も大事らしい。
まぁ、それはある男に聞いた話で皆が皆そうかは知らねぇ。
けど、飢えてきてるんだから同じだろ。
キスをする方が、その人を支配したって感じがして良いらしい。

俺はキスはする度に何億個とかいう最近を交換するって聞いてからあんまりしたくねぇなって思ったけど、したいなら仕方ねぇ。


「し、のさ……」

「ハル」


唇くっつけて、押し付けて、離す。
粘膜が触れ合って地味に湿ってて柔らかい。
そのまま舌をねじ込んで、ハルの舌まで一直線。
その舌を絡めとる。
熱い。
唾液が甘い気がする。

唾液が甘いっていうのは興奮してる証拠だったっけか。


「ん、は……し、志乃」

「んー?」


くちゅ、って音がする。
絶対音感を持っている耳で、正直言ってこんな音なんて拾いたくない。


「挿れたい……」

「だから、ずっと待ってるって言ってんだろ?バァカ」


ハルが俺の太ももを撫でて、そのまま足を開かせてくる。
抗わずにそのまま足を開いて、ハルの顔を見た。

ハルの顔は赤くて、ちょっとだけ息が荒い。


「志乃さん、痛かったら言ってくださいね」


はは、痛い方がさ、現実味があるじゃん。