「あれ? もしかして鉄朗麦茶作ってくれた?」
「おう。あとちょっとだったから飲み干した。そのついでに」
「ありがとう〜。作ろうと思って忘れてた」
「どういたしまして」
「そしてそんな私は卵を買うのを忘れました。まじすまん」
「そしてそんな俺は卵を買ってきました。そんなことだろうと思って」
「いや〜〜ん!! スーパーダーリン!!」
「ふっふっふ。しかもなまえが言ってたお買い得スーパーです」
「えー! 買えたんだ!?」
「買えたんデス。マダム方に揉まれながら」
「すごい! あのスーパー、ボスマダム居るから中々苦戦するんだよね」
「俺ボスマダムと仲良しになった」
「えっ、まじ?」
「まじまじ。“今日は天気良いですね〜”から入って最後はもう“ほら鉄朗ちゃん! もっとグイグイ行きなさい!”って輪の中に入れてもらった」
「鉄朗……買い物の才能あるよ。スーパーショッパーになれるよ」
「まぁじで〜? 俺、調子に乗っちゃうよ〜??」
「乗っちゃってぇ〜! というわけで明日はトイレットペーパーをよろしくどうぞ」
「オーケー任せろ」
「やった〜」
「……奥さんに上手く乗せられたことには気付かない方向で行く?」
「気付かない方が幸せなことも世の中にはあります」
「了解デス」