愛しているよ2


「レン君にがくぽ?どうしたの?」

ものすごく嬉しそうな顔で走ってきた2人に、KAITOが不思議そうな目を向けた。MEIKOは隣で酔いつぶれて寝ている。

「カイト兄、やっと歌えるよ!」

「拙者たちが許可をとってきたでござる」

「え……ほんと?」

ぱあっ、とKAITOが嬉しそうな顔をした。それを見て、2人は心拍数を上昇させたのだった。

「ん?でも、許可って……?」

「ああ……KAITO殿を歌わせるのはマスターではなく、拙者たちでござる」

「うん!楽しみにしててよ!」

「――へぇ、面白そうだね」

「でしょ!?」

にっこりと笑うKAITOに、レンがテンションを上げる。

「じゃあ、よろしく」

こうして3人は、酔いつぶれたMEIKOを放置してマスターの部屋へ向かった。

「じゃあとりあえず、今までリンが歌った曲をちょっと変えて歌う?」

「うん、ありがとう」

レンがなにやら作業を始めると、がくぽはKAITOに声をかけた。

「KAITO殿、拙者、ずっとKAITO殿の歌声を聴きたいと思っていたのでござる」

「え、本当?僕も歌いたいって思ってたよ……がくぽとかレン君の歌も、聴きたいなあ」

「そうでござるか?」

「うん!」

がくぽがちょっとはにかんだ瞬間、レンが叫んだ。

「曲できたよー!兄さん、ほらコード!」





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