アイスクリームと君。4


「え……」

兄さんが息を呑んだ。俺はただ、じっと兄さんを見つめる。

「それは、家族として、とかじゃ……ないんだよ、ね」

「うん。違うよ」

答えると、兄さんはすぅっと息を吸い、言った。

「僕も。……レン君のことが、好きだよ」

「……え?」

兄さんはにっこりと笑った。

それは、

俺の大好きな笑顔で。

「僕たち、今から恋人同士なんだ」

兄さんは嬉しそうに笑っている。

「僕ね、レン君が一緒にアイス食べてくれることになって、すっごく嬉しかったんだあ」

「……ぁ」

そうか。

あんなに嬉しそうだったのは――

「……ふふっ」

なんだか堪らなく兄さんが愛おしくなって、俺は再び兄さんに口づけた。



♯後書き♯

なんかあんまりレンカイっぽくないですね(笑)

でも、自分はこういうほのぼの系好きです。哀しいのとか辛いのとかも大好きですが(笑)







[ 36/36 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]