アイスクリームと君。4
「え……」
兄さんが息を呑んだ。俺はただ、じっと兄さんを見つめる。
「それは、家族として、とかじゃ……ないんだよ、ね」
「うん。違うよ」
答えると、兄さんはすぅっと息を吸い、言った。
「僕も。……レン君のことが、好きだよ」
「……え?」
兄さんはにっこりと笑った。
それは、
俺の大好きな笑顔で。
「僕たち、今から恋人同士なんだ」
兄さんは嬉しそうに笑っている。
「僕ね、レン君が一緒にアイス食べてくれることになって、すっごく嬉しかったんだあ」
「……ぁ」
そうか。
あんなに嬉しそうだったのは――
「……ふふっ」
なんだか堪らなく兄さんが愛おしくなって、俺は再び兄さんに口づけた。
♯後書き♯
なんかあんまりレンカイっぽくないですね(笑)
でも、自分はこういうほのぼの系好きです。哀しいのとか辛いのとかも大好きですが(笑)
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