その瞳に、今は私だけが映っている。

その瞳が、私によって汚されていく。

そう考えるだけで、私はたまらなく――興奮する。

すっ、と手をはわせ、KAITOさんのズボンの中に手を入れる。細い肢体がびくんと震えた。

「……っ、もう、やめてください……何でこんなこと……するんですか……?」

涙目で訴えるKAITOさんを敢えて無視し、手を進めていく。内股を撫でると、KAITOさんは切なげに眉を寄せる。

「此処……いいんですか?」

そう問うと、KAITOさんは首を振って否定した。だがその仕草はあまりに弱々しく、説得力などまるでない。

細い内股を撫でるたび、KAITOさんは明らかに感じていた。

「強がらなくても、いいんですよ……私しか見ていないんですから」

「嫌だ――っ」

はっきりした拒絶の言葉。

私はすっと目を細めて、自分でも驚くほど冷たい声で言った。

「――喘ぐことしか、出来なくさせてあげますよ」





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