Broken you5


そして僕の、まだ四分の一も食べていないアイスは、全部2人の胃袋に収まってしまった。早い。

愕然としていると、目の前に黄色いアイスの乗ったスプーンかな差し出された。レンが仏頂面で「ん」と言う。

「――……!ありがとう、レン!」

悪いかな、とか恥ずかしいな、とかよりも先にまず、アイスを食べたい気持ちが溢れてしまい、なんの躊躇いもなくぱくっとくわえてしまった。

「ちょっと、見ました奥さん!」

「ええ、しかと見ましたわこの目でっ!」

ミクとリンがなにやら騒ぎ出した。その様子とレンの表情を認めて、僕はやっと自分のしでかしたことに気がついた。どんどん頬が熱くなってくる。

「あーんですよあーん!」

「なんでしょう新婚夫婦!?ねぇだ〜りーん、あ〜ん☆」

ミクがふざけて箸を持つ仕草をすると、リンは顔を(´□`)←こんな風にした。

レンは、なんか百合の花を咲かせている2人を放置して、顔を赤らめながら更にスプーンを差し出してくる。……やっぱり抗えない!

「か、KAITO……可愛い、すごく……」

レンが幸せそうに呟いた。そんなレンが可愛いです。

ぱくぱくとアイスを食べ続けていると、不意にミクとリンが謎の遊びをやめた。





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