愛しているよ4


「んっ……、――っ!」

KAITOが苦しそうに体をよじったので、がくぽは彼を解放した。

「――っ、はぁ……」

見てみると、KAITOは頬を真っ赤に染めてぼうっとしている。がくぽが彼にキスをしたのは、今が初めてだというのに。

「なにか、変でござる」

呟くも、レンは熱中していて気付かない。まあだからこそがくぽはあんなことをしたわけだが。

ふと、KAITOを眺めていたがくぽが、あることに気付いて唇を歪めた。

「――分かったよ、2人とも」

レンの声にも、KAITOは反応しない。

「何でござるか?」

「やっぱり、ウィルスみたい。なんかね、えっちな気分になっちゃうウィルスだって」

「ほう――」

がくぽが笑いを深める。





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