空と雷
「くぴゃぁぁぁぁ!!」
空から仔牛が降ってきた。思いっきり泣いています。どうする?
▼慰める
▼無視する
▼ママン召喚
…3つ目は無理としてどうするか。きっとまたリボーンにやられたんだろう。
おもむろにポケットを探るといつも常備しているブドウ飴。習慣って恐ろしいな。
「おい、大丈夫か?」
「ぴぎゃぁぁぁ!!」
「……ブドウ飴があるけど泣いている子にはあげられないな」
「うっぐ…ひっぐ…ぶどうあめ?ブドウ飴はランボさんの大好物なんだもんね!」
「じゃあ。強いランボは泣きやめるよな?」
「ランボさん泣き止むもんね!!」
ブドウ飴という言葉に目を輝かせたランボに飴を渡す。
泣きやんだし大丈夫だな。とドラえもんもびっくりな四次元ポケットのようなアフロ頭をぽんぽんと撫でてやり去ろうとすると足に違和感を感じ立ち止まった。
「ん?」
「おまえランボさんと遊ぶんだもんね!!」
ぎゅうっと足にしがみつくランボ。放すもんかとくっつき、泣きじゃくっていたせいでズボンに鼻水なんかも付けられている。
「あーもう、鼻水つけるなよ。汚いだろ。あとお前じゃなくて空。天宮空だ」
「ソラー?」
「そうだよ。ほら、遊んでやるから鼻ふけって」
ポケットからティッシュを取り出し、しゃがんで相手の顔を拭いてやるともう一つ飴をあげる。
甘やかしている自覚はあるが、やはりなつかれるのは嬉しく頬が緩んでいるのが分かる。
「何して遊ぶんだ?」
「ランボさんゲームしたいんだもんね!!」
「じゃあ俺んち行くか」
ひょいっと抱き上げると家へと向かう。久しぶりに格ゲーでもしようか。お土産にチビたちが食べれるようにたくさんお菓子を持たしてあげよう。
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