2
沢田たちがヴァリアーとの戦いに向け、修行を始めて早3日。
ぽつぽつと目立つ空白を視界に入れながら、担任が淡々と出席を取っていく。
「え〜今日の欠席は獄寺、沢田、山本…またこの3人か。ここ数日休んでばっかりだが、誰か理由を聞いている奴はいないか?」
暗殺部隊との戦いに向けて崖登りの特訓しています!なんて言えねぇ…
あれ無茶苦茶だったよな。初代ボンゴレの1世もした修行法なんて言ってたけど絶対嘘だろ。あの1世が必死になりながらあんな崖登ってる姿なんて全然想像つかないし。
今頃必死になって崖を登っているであろう沢田に向けて同情という名のエールを送っていると京子ちゃんがそっと手を挙げる。
「あの、お兄ちゃんから聞いたんですが、ツナくんたちは今度行われる相撲大会に向けて特訓中だそうです」
京子ちゃん!?それ前にも言ってたけど誰から聞いたの!?
「え、あの沢田たちが相撲大会?」
そうだよな、やっぱおかしいと思うよな黒川。
「うん、相手はすっごく強いチームらしくてみんな修行するんだ!って言ってた。」
相撲は個人競技です。
「そうか〜相撲大会か……なら仕方ないな!!」
先生ェェェ!?いいの!?え、それで納得するんかよ!!相撲大会とかツッコミどころしか無いじゃん!!
「じゃあ獄寺、沢田、山本のプリントを…天宮!3人に渡しといてくれ。」
「え、俺ですか!?」
「天宮、3人と仲よかっただろ?頼んだぞ」
「わ、わかりました…」
前も含めて、今まで何があってもあまり言われなかったのは雲雀さんのおかげだと思ってたけど、うちの担任がこんなのだったからかもしれない。
いろんな意味でうちの学校大丈夫なのだろうか…
[ 33/36 ]
←|→
[mokuji]