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「あー、女子校生どっかに落ちてねぇかな〜」

「ついに虫でも湧きました? 君の頭」

「カビくらいは生えてそうな色してるっすよね」

「青カビは分かりやすい青色をしているのだよ」

「たまーにチーズの中に入ってるよねぇ」


「……んだよテメェら。夢がねぇな、夢が。どうやったら女が青カビチーズに変換されるんだよ」

「俺としては、ミーティング中にそこまで私語が発展するのが不思議なんだが?」

「ったくお前って本当に思春期男子なのかよ? お前の口からその手の話聞いたことねー」

「「「「確かに」」」」


「……口を揃えて言われると、何ともな。ああ、青峰。女子校なら、清桜学園に伝手があるじゃないか」

「え? あの超閉鎖的お嬢様校っすか?」

「おー。そういやそうだ。ナイス赤司。忘れてた」

「確か今週末辺りに文化祭があったはずだぞ。良い機会だし、何人かで行ってみたらどうだ?

青峰さえ連れていけば、絶対入れるだろうからな」



なんてやり取りがあったことなんて、当然わたしが知る筈もない。



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